iOSに“脱獄”につながる未対策の脆弱性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、Apple社が提供するiOSのカーネル“Jailbreak”(脱獄)につながる脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
・iOS 11 から 13.5 で動作する端末
(iOS 12.3 から 12.3.2 および iOS 12.4.2 から 12.4.5 は除く)
iOS のカーネルには、カーネル権限でのコード実行が可能となる脆弱性が存在する。この脆弱性を利用して端末を“脱獄”させるツール「unc0ver 5.0」が公開されており、この手法はPointer Authentication Code (PAC) をサポートするCPUを搭載した比較的新しいiOS端末でも有効であることが報告されている。
この脆弱性により、悪意のあるアプリを端末にインストールすることで、iOS のサンドボックスや他の保護機構を回避され、任意のコードが実行される可能性がある。JVNでは、Apple から提供される情報を注視し、iOS を常に最新の状態にアップデートするよう呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》