キャッシュDNSサーバ「BIND 9.x」にDoS攻撃を受ける複数の脆弱性(JPRS、JVN)
JPRSは、「BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2020-8618)」、および「BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2020-8619)」の2つの緊急情報を発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
これは、開発元であるISCから脆弱性情報が発表されたもの。BIND 9.xには、実装上の不具合により、namedに対する外部からのサービス不能(DoS)攻撃が可能となる脆弱性(CVE-2020-8617)が存在する。対象となるバージョンは次の通り。
CVE-2020-8618
・9.16系列:9.16.0~9.16.3
CVE-2020-8619
・9.16系列:9.16.0~9.16.3
・9.14系列:9.14.9~9.14.12
・9.11系列:9.11.14~9.11.19
ISCでは本脆弱性の深刻度(Severity)を「中(Medium)」と評価している。JPRSでは、脆弱性を修正したパッチバージョンへの更新、あるいは、各ディストリビューションベンダからリリースされる更新の適用を、速やかに実施するよう推奨している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》