キャッシュDNSサーバ「BIND 9.x」にDoS攻撃を受ける複数の脆弱性(JPRS、JVN) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

キャッシュDNSサーバ「BIND 9.x」にDoS攻撃を受ける複数の脆弱性(JPRS、JVN)

JPRSは、「BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2020-8618)」、および「BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2020-8619)」の2つの緊急情報を発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は5月18日、「BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2020-8618)」、および「BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2020-8619)」の2つの緊急情報を発表した。独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)も同日、「ISC BIND 9 に複数の脆弱性」を「Japan Vulnerability Notes(JVN)」において発表している。

これは、開発元であるISCから脆弱性情報が発表されたもの。BIND 9.xには、実装上の不具合により、namedに対する外部からのサービス不能(DoS)攻撃が可能となる脆弱性(CVE-2020-8617)が存在する。対象となるバージョンは次の通り。

CVE-2020-8618
・9.16系列:9.16.0~9.16.3

CVE-2020-8619
・9.16系列:9.16.0~9.16.3
・9.14系列:9.14.9~9.14.12
・9.11系列:9.11.14~9.11.19

ISCでは本脆弱性の深刻度(Severity)を「中(Medium)」と評価している。JPRSでは、脆弱性を修正したパッチバージョンへの更新、あるいは、各ディストリビューションベンダからリリースされる更新の適用を、速やかに実施するよう推奨している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

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