SSL/TLSサーバ証明書、最大有効期間 398 日へ短縮(フィッシング対策協議会) | ScanNetSecurity
2020.09.18(金)

SSL/TLSサーバ証明書、最大有効期間 398 日へ短縮(フィッシング対策協議会)

フィッシング対策協議会は、サーバ証明書の有効期限の短縮に関するお知らせを公開した。

製品・サービス・業界動向 業界動向
フィッシング対策協議会は7月14日、サーバ証明書の有効期限の短縮に関するお知らせを公開した。Apple社がサーバ証明書の最大有効期間の短縮を発表しており、9月1日以降に発行されるサーバ証明書から適用される。これは、Apple製品ユーザの利益の向上とWebセキュリティの向上のために実施されるもので、398日を超える有効期間のサーバ証明書が使用されたWebサイトにSafariでアクセスした場合に、信頼されない旨の注意喚起や警告が表示されるようになる。

サーバ証明書の有効期間は、業界団体であるCAブラウザフォーラムによる議論で決定されるが、6月の会合ではGoogleもこの動きに追随する計画を発表しており、Mozillaも同様の発表を行っている。他の主要ブラウザも同様の発表を行う可能性がある。SSL/TLSサーバ証明書は、公開鍵暗号方式を使用している。暗号化と復号に公開鍵と秘密鍵の2種類の鍵を利用することが特徴となっている。

この暗号方式では、素因数分解問題や離散対数問題といったコンピュータの苦手な計算を使用することで、容易に解読できない暗号強度を実現している。そして、コンピュータの性能の向上により暗号が解けてしまう可能性から、難易度(強度)を上げている。しかし、そのためには端末側の強度を上げることと、サーバに実装する証明書の強度を上げる必要がある。現在では、端末に家電やPOS、IoT機器も含まれるようになり、アップデートが難しくなっている。

6月時点で、サーバ証明書の有効期間は最長825日(27カ月)と規定されている。当初のCAブラウザフォーラムでの提案は、最長有効期間であった39カ月を1年(398日)に短縮するというものであったが、認証局メンバーの自社ユーザへのヒアリング情報をもとに、825日が現状で市場に受け入れられる限度という状況を訴求し、決定を見たという経緯がある。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

PageTop

特集

アクセスランキング

  1. 事務局のパソコンが「Emotet」感染、パスワード付きZipファイル添付に注意呼びかけ(日本医師会)

    事務局のパソコンが「Emotet」感染、パスワード付きZipファイル添付に注意呼びかけ(日本医師会)

  2. 社内パソコンがウイルス感染、メール送受信履歴に含まれるアドレスへなりすましメールを送付(ライフ)

    社内パソコンがウイルス感染、メール送受信履歴に含まれるアドレスへなりすましメールを送付(ライフ)

  3. TLS 1.2以前の暗号を解読する「Raccoon Attack」攻撃(JVN)

    TLS 1.2以前の暗号を解読する「Raccoon Attack」攻撃(JVN)

  4. 社員PCがEmotetに感染、社内外のメールデータが流出(岩出建設)

    社員PCがEmotetに感染、社内外のメールデータが流出(岩出建設)

  5. 社内パソコンがEmotet感染、取引先でも不審メールを確認(山一商事)

    社内パソコンがEmotet感染、取引先でも不審メールを確認(山一商事)

  6. パスワードリスト型攻撃のフォレンジック調査で新たな不正ログイン判明(三越伊勢丹)

    パスワードリスト型攻撃のフォレンジック調査で新たな不正ログイン判明(三越伊勢丹)

  7. やけど虫の駆除方法、体液が皮膚に付いてしまった場合の対策について

    やけど虫の駆除方法、体液が皮膚に付いてしまった場合の対策について

  8. 開発者がセキュリティの責を負う時代到来か、セキュアコーディングのSaaS型eラーニングサービス開始(Flatt Security)

    開発者がセキュリティの責を負う時代到来か、セキュアコーディングのSaaS型eラーニングサービス開始(Flatt Security)

  9. 「Emotet」関連相談が急増、パスワード付きZIPファイル添付攻撃も確認(IPA)

    「Emotet」関連相談が急増、パスワード付きZIPファイル添付攻撃も確認(IPA)

  10. PCI DSS v4.0 が 2021年公開、8 年ぶりのメジャーバージョンアップ ~ 改訂の 2 つの目的と移行スケジュール

    PCI DSS v4.0 が 2021年公開、8 年ぶりのメジャーバージョンアップ ~ 改訂の 2 つの目的と移行スケジュールPR

ランキングをもっと見る