kintoneに連携「kMailer」で不具合、送信ログとして別顧客の情報が流出 | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

kintoneに連携「kMailer」で不具合、送信ログとして別顧客の情報が流出

トヨクモ株式会社は1月8日、同社が提供するkMailerにて同サービスを契約する別の同社顧客の認証情報を使用してメール送信する不具合があり、メール送信時の顧客情報の一部がログ情報として流出した可能性が判明したと発表した。

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい
公式サイト
公式サイト 全 5 枚 拡大写真
トヨクモ株式会社は1月8日、同社が提供するkMailerにて同サービスを契約する別の同社顧客の認証情報を使用してメール送信する不具合があり、メール送信時の顧客情報の一部がログ情報として流出した可能性が判明したと発表した。同社が提供するkMailerは、サイボウズ株式会社のkintoneに連携するメール送信システムで、kintoneで管理する詳細情報を引用しながらメール送信が可能。

1月7日午後4時51分に、同社に対し取引先からSendGridの認証情報が意図せず共有・混在している可能性があると連絡があり調査したところ、SMTP設定の「サーバー名」「ポート番号」「通信の暗号化方式」「ユーザー名」が同じ顧客がいた場合に不具合が発生することを確認、同日午後9時30分に不具合解決のため緊急メンテナンスを実施した。

不具合の現象としては、kMailerのSMTPサーバ設定として、SendGridの二要素認証設定をしている同社顧客と1分単位で同じ時刻にメールを送信した場合、同社顧客の認証情報を利用しメールを送信した可能性があるというもの。同社顧客 最大7社のSendGrid内に、メール送信のログ情報として顧客情報が流出した可能性がある。

流出した可能性があるのは、最大7社の宛先メールアドレス、メール件名、受信者IPアドレス・ユーザーエージェント、受信ステータス、SendGridの設定でOpen Tracking 機能が有効で送ったメールがHTMLメール時に開封されたか、SendGridの設定でClick Tracking 機能が有効な場合はクリックされたURLを含むSendGrid内のActivity情報で、最大1,948件のメール送信が行われている。

同社では今後、より一層の管理体制の強化に努めるとのこと。

《ScanNetSecurity》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  2. 東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

    東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

  3. セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

    セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

  4. バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

    バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

  5. 「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

    「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

  6. フュートレックにランサムウェア攻撃、本番環境への侵入形跡は存在せず

    フュートレックにランサムウェア攻撃、本番環境への侵入形跡は存在せず

  7. インフォマート 公式 Facebook ページに不正ログイン

    インフォマート 公式 Facebook ページに不正ログイン

  8. Windows DNS の脆弱性情報が公開

    Windows DNS の脆弱性情報が公開

  9. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データが閲覧可能な状態に、154,650 人分のダウンロード確認

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データが閲覧可能な状態に、154,650 人分のダウンロード確認

  10. 転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

    転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

ランキングをもっと見る