NRI「ITロードマップ 2021年版」シンセティック・メディアの悪用を懸念 | ScanNetSecurity
2026.01.12(月)

NRI「ITロードマップ 2021年版」シンセティック・メディアの悪用を懸念

株式会社野村総合研究所(NRI)は3月18日、「ITロードマップ 2021年版~情報通信技術は5年後こう変わる!~」の刊行を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
株式会社野村総合研究所(NRI)は3月18日、「ITロードマップ 2021年版~情報通信技術は5年後こう変わる!~」の刊行を発表した。

同社では2005年から毎年、最新のIT動向の調査結果をまとめた書籍「ITロードマップ」を刊行しており、2021年版では「感情認識」「リモートワークプレイス」「シンセティック・メディア」「ボイステクノロジー」「量子コンピュータ」「ジェロンテック」「Embedded Finance(組み込み金融)」「AIとセキュリティ」「DevSecOps」など旬の技術を取り上げている。

今回のフォーラムでは、リアルな音声付き動画をAIによって作り出す動画合成技術である「シンセティック・メディア」について、要素技術や主要プレイヤーの動向、活用事例、今後の見通し、課題などを解説。

シンセティック・メディアでは、事前に用意したテキストと人物の映像データから、その人物が本当に話しているような動画の生成が可能となる。2019年にCannyがシンセティック・メディアを活用して作成した「フェイク・ザッカーバーグ」は、公開データなどを24時間学習したAIによって制作されている。

新型コロナウイルスへの対応策として、教育や接客などで動画の活用が急拡大する中、従来のスタジオ撮影による動画制作では効率的な動画制作が困難であることから生産性の高い動画制作技術が求められ、シンセティック・メディアのニーズを牽引するとしている。

シンセティック・メディアでキーとなるニューラルレンタリング技術では、従来型のCGモデルを人ではなくAIが制御し、リアリティの高い画像を作り出し、細かな制御をAIが行うことで、写実性の高い動画や音声に合わせた口元を忠実に再現する。

フォーラムでは最後にシンセティック・メディアの悪用への懸念として、有名人を装ったディープフェイク(偽動画)が増加する恐れがあり、今後はディープフェイクを見破るためのAI技術も必要になるとしている。

《高橋 潤哉( Junya Takahashi )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. EmEditor「公式サイトからダウンロードしたお客様が被害に遭われた点に重い責任を感じて」いる

    EmEditor「公式サイトからダウンロードしたお客様が被害に遭われた点に重い責任を感じて」いる

  2. 「攻撃者の高い執念が感じられ」る 日本語版 EmEditor Web サイトのリンク改変

    「攻撃者の高い執念が感じられ」る 日本語版 EmEditor Web サイトのリンク改変

  3. セキュリティインシデント経験企業の 10 %が 10 億円以上の甚大な経済的損失

    セキュリティインシデント経験企業の 10 %が 10 億円以上の甚大な経済的損失

  4. 人気米Youtuberが約4億円で購入した「ポケモンカード」、包装に改ざん跡

    人気米Youtuberが約4億円で購入した「ポケモンカード」、包装に改ざん跡

  5. 日産自動車の業務委託先に不正アクセス、約 21,000 人の顧客情報流出の可能性

    日産自動車の業務委託先に不正アクセス、約 21,000 人の顧客情報流出の可能性

ランキングをもっと見る
PageTop