NRI「ITロードマップ 2021年版」シンセティック・メディアの悪用を懸念 | ScanNetSecurity
2026.04.03(金)

NRI「ITロードマップ 2021年版」シンセティック・メディアの悪用を懸念

株式会社野村総合研究所(NRI)は3月18日、「ITロードマップ 2021年版~情報通信技術は5年後こう変わる!~」の刊行を発表した。

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株式会社野村総合研究所(NRI)は3月18日、「ITロードマップ 2021年版~情報通信技術は5年後こう変わる!~」の刊行を発表した。

同社では2005年から毎年、最新のIT動向の調査結果をまとめた書籍「ITロードマップ」を刊行しており、2021年版では「感情認識」「リモートワークプレイス」「シンセティック・メディア」「ボイステクノロジー」「量子コンピュータ」「ジェロンテック」「Embedded Finance(組み込み金融)」「AIとセキュリティ」「DevSecOps」など旬の技術を取り上げている。

今回のフォーラムでは、リアルな音声付き動画をAIによって作り出す動画合成技術である「シンセティック・メディア」について、要素技術や主要プレイヤーの動向、活用事例、今後の見通し、課題などを解説。

シンセティック・メディアでは、事前に用意したテキストと人物の映像データから、その人物が本当に話しているような動画の生成が可能となる。2019年にCannyがシンセティック・メディアを活用して作成した「フェイク・ザッカーバーグ」は、公開データなどを24時間学習したAIによって制作されている。

新型コロナウイルスへの対応策として、教育や接客などで動画の活用が急拡大する中、従来のスタジオ撮影による動画制作では効率的な動画制作が困難であることから生産性の高い動画制作技術が求められ、シンセティック・メディアのニーズを牽引するとしている。

シンセティック・メディアでキーとなるニューラルレンタリング技術では、従来型のCGモデルを人ではなくAIが制御し、リアリティの高い画像を作り出し、細かな制御をAIが行うことで、写実性の高い動画や音声に合わせた口元を忠実に再現する。

フォーラムでは最後にシンセティック・メディアの悪用への懸念として、有名人を装ったディープフェイク(偽動画)が増加する恐れがあり、今後はディープフェイクを見破るためのAI技術も必要になるとしている。

《高橋 潤哉( Junya Takahashi )》

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