NICT「NIRVANA改」を機能強化しIPv6に対応、「Interop Tokyo 2021」で動態展示も
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)サイバーセキュリティ研究室は4月12日、サイバー攻撃統合分析プラットフォーム「NIRVANA改」を機能強化しIPv6への対応を完了したと発表した。
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NICTが研究開発を進めてきたNIRVANA改は、組織内の各種セキュリティ機器が発報するアラートを集約・分類・相関分析することで、アラートのトリアージ(優先順位付け)や、異常な通信を遮断するアクチュエーション(自動対処)等を可能にするサイバー攻撃統合分析プラットフォーム。「NIRVANA改」は、これまでIPv4のみ対応で膨大なIPアドレスを有するIPv6への対応が課題となっていた。
NICTでは今回、NIRVANA改を機能強化し、通信観測部、アラート収集部、可視化部等のシステム各部がIPv6に対応、特に可視化部では、通信が観測されたアクティブなIPアドレスブロックを動的に逐次追加することで、膨大なIPv6のアドレス空間を効率的に可視化することに成功した。さらに、IPv6のアドレス空間の階層構造における現在位置の視認性を上げるため、インディケータを新たに実装した。また、セキュリティ機器から発報されたIPv6関連のアラート情報にも対応し、IPv6アドレスによるフィルタリング等も可能となった。
IPv6に対応したNIRVANA改は、4月14日から16日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2021」で動態展示を行う。
《ScanNetSecurity》