オラクルがオーバーライセンスユーザのサポート打ち切り、国営電力会社 法廷闘争 | ScanNetSecurity
2025.12.08(月)

オラクルがオーバーライセンスユーザのサポート打ち切り、国営電力会社 法廷闘争

南アフリカの電力会社エスコムは、同社で使用するソフトウェアのサポートを行うよう、オラクルに強制してほしいと裁判所に訴えていた。しかし、裁判所が訴えを退けたため、上訴の準備に入った。ライセンスと支払いの問題についての紛争はすでに解決を見ている事案だ。

国際 TheRegister
オラクルがオーバーライセンスユーザのサポート打ち切り、国営電力会社 法廷闘争
オラクルがオーバーライセンスユーザのサポート打ち切り、国営電力会社 法廷闘争 全 1 枚 拡大写真
 南アフリカの電力会社エスコムは、同社で使用するソフトウェアのサポートを行うよう、オラクルに強制してほしいと裁判所に訴えていた。しかし、裁判所が訴えを退けたため、上訴の準備に入った。ライセンスと支払いの問題についての紛争はすでに解決を見ている事案だ。

 訴訟は 2019 年に開始された。先日、ヨハネスブルグ高等裁判所は、このソフトウェアの世界的大手企業に 2022 年 4 月までサポートサービスの更新を強制してほしいというエスコムの訴えを却下した。

 この判決によって、国営電力会社は「事業が中断するリスクを軽減するために…暫定的なリスク緩和プロセス」を頼りにしなければならなくなった。

 約 620 万もの顧客に直接サービスを提供する同社は、「オラクルが技術サポートサービスから撤退した場合のリスクを評価した」と述べている。

 オラクルのサービスは「エスコムのきわめて重要な事業のいくつかにとって本当に欠かせない」ものだとも述べている。

 南アフリカ国内ではこの電力会社は「電力平均分配」を好む傾向があることで知られており、嫌われている。電力平均分配とは計画的な負荷軽減策のことで、南アフリカ中のさまざまな地域でスイッチを遮断して電力供給をストップする。これについて同社は、「予期しない事態によって全国的な停電に至らないように電力供給システムを守るための、管理された選択肢」と説明している。

 2017 年に締結された 5 年間契約でビッグレッドがサポートするシステムには、オンライン販売、電力供給の事故のログ記録、コントロールグリッドの管理、負荷監視の各システムが含まれる。

《The Register誌特約記事》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  2. 脅迫文がサーバに保存 ~ 東海大学委託先 東海ソフト開発にランサムウェア攻撃

    脅迫文がサーバに保存 ~ 東海大学委託先 東海ソフト開発にランサムウェア攻撃

  3. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  4. 191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

    191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

  5. 良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

    良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

ランキングをもっと見る
PageTop