サイバー犯罪拡大とバックドア設置及びネット検閲を、国連を舞台にロシアが真顔で提案 | ScanNetSecurity
2024.05.09(木)

サイバー犯罪拡大とバックドア設置及びネット検閲を、国連を舞台にロシアが真顔で提案

ロシアがサイバー犯罪と闘うという名目で国連へと条約の草案を提出した。

国際 TheRegister
サイバー犯罪拡大とバックドア設置及びネット検閲を、国連を舞台にロシアが真顔で提案
サイバー犯罪拡大とバックドア設置及びネット検閲を、国連を舞台にロシアが真顔で提案 全 1 枚 拡大写真
 ロシアがサイバー犯罪と闘うという名目で国連へと条約の草案を提出した。

 「犯罪目的のための情報および通信技術の利用防止に関する国際連合条約」[PDF]と名付けられたロシアによる提案書は、現在の国際法で認められているものよりもはるかに幅広い犯罪の数々を罰するための国内法を整備することを加盟国に求めるものとなっている。

 ランサムウェアの温床であり、国内のサイバースパイらがアメリカや同盟国のネットワークを攻撃したことで非難されているロシアは、2001 年のサイバー犯罪条約には署名していない。条約によって国家間での捜査が可能となり、国家主権の侵害となると考えていることが理由だ。

 ロシアのメディアである Tass も、同条約で示された取り決めは 9 種類のサイバー犯罪しか禁じておらず、欠陥のあるものだと述べている。ロシアが先週に提示した新しい条約の草案は、23 種類のサイバー犯罪を定義し、これらを議論するべきだとしている。

 例えば、ロシアは規則を拡張することを提案し、デジタル情報を許可なく改変することを国内法によって違法化することを求めている。具体的にその犯罪行為とは、「破損、消去、改ざん、遮断、修正などによって、許可なく意図的にデジタル情報へと干渉すること、あるいはデジタル情報をコピーすること」であるという。

《The Register》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  3. 「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

    「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

  4. メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

    メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

  5. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

  6. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  7. 日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

    日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

  8. セガ フェイブが利用するメールシステムに不正アクセス、フェニックスリゾートが保有する個人情報が流出した可能性

    セガ フェイブが利用するメールシステムに不正アクセス、フェニックスリゾートが保有する個人情報が流出した可能性

  9. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

    Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  10. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

ランキングをもっと見る