非識別化と再識別化:後編「企業のデータスキャンダルの新しい火種」 | ScanNetSecurity
2026.07.09(木)

非識別化と再識別化:後編「企業のデータスキャンダルの新しい火種」

この込み入った状況を打開する理論的な方法はのひとつは、個人の身元を明らかにするようなデータをひたすら取り除き続けることだ。しかし、データを削除するたびに、データセットの価値が下がってしまうとイールケ・ボイテン教授は警告する。

国際 TheRegister
非識別化と再識別化:後編「企業のデータスキャンダルの新しい火種」
非識別化と再識別化:後編「企業のデータスキャンダルの新しい火種」 全 1 枚 拡大写真
前編

 複数のデータセットが利用可能になると、再識別化の問題はさらに深刻になるとワン氏は警告する。「複数のソースから収集しても、お互いに関連付けられる情報はたくさんあります」と彼女は言う。個別に見ると問題のないように見えるデータセットでも、組み合わせることでその情報を相互参照することができる。「そうすると、驚くような情報が数多く判明するのです。」

 英 ICO が独自の「匿名化規範ガイド」(アノニマイゼーション・コード)(PDF)で概説しているように、問題は、自分に関して他にどのようなデータが出回っているのかわからないし、それが誰かしらによって匿名データセットとどのようにマッピングされるかも、決してわからないということだ。また、明日どのようなデータが表面化するのか、再識別化技術がどのように進化するのかも定かではない。データブローカーが、所有者の知らないところで位置情報・アクセスデータを容易く販売していることも、危険性を高めている。

《The Register誌特約記事》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 5,016,432 人分の BIGLOBE メールアドレスが漏えい ~ KDDI の ISP 事業者向けメールシステムへの不正アクセス

    5,016,432 人分の BIGLOBE メールアドレスが漏えい ~ KDDI の ISP 事業者向けメールシステムへの不正アクセス

  2. 2,248,708 名分の @nifty メールアドレスが漏えい ~ KDDI の ISP 事業者向けメールシステムへの不正アクセス

    2,248,708 名分の @nifty メールアドレスが漏えい ~ KDDI の ISP 事業者向けメールシステムへの不正アクセス

  3. KDDI の ISP 事業者向けメールシステムへの不正アクセス、総務省が報告を求める

    KDDI の ISP 事業者向けメールシステムへの不正アクセス、総務省が報告を求める

  4. 「意図的な流通ではない」廃棄OA機器のハードディスク未破壊でオークション出品、受託業者が謝罪と再発防止を発表

    「意図的な流通ではない」廃棄OA機器のハードディスク未破壊でオークション出品、受託業者が謝罪と再発防止を発表

  5. マネーフォワードが利用する「GitHub」への不正アクセス、流出した可能性が判明した個人データの詳細公表

    マネーフォワードが利用する「GitHub」への不正アクセス、流出した可能性が判明した個人データの詳細公表

ランキングをもっと見る
PageTop