クラウドの AI インフラの危険性 ~ Shodan の AI プラットフォーム版 | ScanNetSecurity
2025.12.08(月)

クラウドの AI インフラの危険性 ~ Shodan の AI プラットフォーム版

機械学習では高性能プロセッサやGPUが大量に必要とされるので、クラウド上のプラットフォームを活用することが少なくない。しかし、AI・機械学習の性能とセキュリティは必ずしも一致しないことは知っておくべきだろう。

研修・セミナー・カンファレンス セミナー・イベント
AIFingerプロジェクトで発見されたネット上の機械学習インフラ
AIFingerプロジェクトで発見されたネット上の機械学習インフラ 全 1 枚 拡大写真
 機械学習では高性能プロセッサや GPU が大量に必要とされるので、クラウド上のプラットフォームを活用することが少なくない。しかし、AI・機械学習の性能とセキュリティは必ずしも一致しないことは知っておくべきだろう。

 本稿は、昨秋開催された CODE BLUE 2020(本年は10/19(火)~10/20(水)開催)でのセルゲイ・ゴディチック氏の講演内容をベースに、機械学習インフラの脆弱性について解説する。ゴディチック氏は、SCADA セキュリティや脅威インテリジェンス、侵入テストや脆弱性調査に詳しく、AIFinger プロジェクトにも協力する専門家だ。

 AIFinger プロジェクトは、公開されている機械学習のフレームワークやアプリケーションのフィンガープリントを調査し、それらのセキュリティレベル向上と脅威インテリジェンスに貢献するツールを構築するというもの。Shodan の AI プラットフォーム版といえばわかりやすい人もいるだろう。事実、プロジェクトは Shodan も活用している。

 プロジェクトは、Grinder フレームワークを使って、ネット上からアクセス可能な AI プラットフォームやサービス、機器を見つけ出し目録を作成する。この過程で、次に示すような、AI インフラのセキュリティの課題も明らかになった。

《中尾 真二( Shinji Nakao )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

    良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

  2. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  3. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  4. バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

  5. サイバー攻撃、他人事(ひとごと)でなく自社に起こり得る現実的脅威

    サイバー攻撃、他人事(ひとごと)でなく自社に起こり得る現実的脅威

ランキングをもっと見る
PageTop