メールサーバが踏み台利用された企業等は410件、デジタルアーツがEmotetセキュリティレポート公開 | ScanNetSecurity
2025.12.24(水)

メールサーバが踏み台利用された企業等は410件、デジタルアーツがEmotetセキュリティレポート公開

 デジタルアーツ株式会社は3月31日、Emotetについてのセキュリティレポートを公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー

 デジタルアーツ株式会社は3月31日、Emotetについてのセキュリティレポートを公開した。

 同社で行っているサイバーリスク情報提供サービス「Dアラート」では、日本国内の企業・組織から送られているEmotetをばらまく攻撃メールを、2021年11月以降から400件以上確認し、連絡を行っている。

 同社によると、Emotetが復活した2021年11月から2022年3月13日までの約5か月間で、メールサーバが踏み台利用された企業・組織は410件で、2021年12月は3件、2022年1月は14件だったが、2月に101件、3月は13日間だけで292件と急増している。なお、前回のEmotet流行時でも1か月あたり最大39件であった。

 410件の企業・組織を業種別にみると、「製造業」が最多の90件で、次いで「建設業」が80件、「卸売業、小売業」が59件となり、これらで約半数を占めている。ただし、これらの業種は企業数そのものも多く、母数が多いことも影響している。

 また、2021年11月の活動再開以降、Emotetをばらまく攻撃メールは巧妙化が進み、直近の2022年3月ではメーラーから窃取したとみられる正規の企業情報を用いることが判明した。

 同調査では巧妙化の要因として、メール情報や認証情報などを窃取するEmotetの機能を挙げ、考えられるケースとして、感染した企業の情報を用いてメールが送付されるケース、感染した企業の取引先を騙りメールが送付されるケース、メールサーバが悪用されるケースについて解説している。

 同調査では、自社・自組織になりすましたメールが確認された場合は、内部にEmotet感染端末がないか、メールサーバも含め調査した上で、Emotetへの感染が無かったとしても関係各所に周知する呼びかけている。

《高橋 潤哉》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 元アクセンチュア幹部、米陸軍クラウドの安全基準達成を偽装し監査をあざむく

    元アクセンチュア幹部、米陸軍クラウドの安全基準達成を偽装し監査をあざむく

  2. バンダイチャンネルへの不正アクセス、最大 136.6 万件の会員情報漏えいの可能性

    バンダイチャンネルへの不正アクセス、最大 136.6 万件の会員情報漏えいの可能性

  3. エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃、窃取された情報がダークウェブで公開

    エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃、窃取された情報がダークウェブで公開

  4. HENNGE One、iPad 受付システム「Smart at reception」へ SSO 連携

    HENNGE One、iPad 受付システム「Smart at reception」へ SSO 連携

  5. 第三者がセキュリティソフトを無効化 ~ 審調社へのランサムウェア攻撃

    第三者がセキュリティソフトを無効化 ~ 審調社へのランサムウェア攻撃

ランキングをもっと見る
PageTop