Apache HTTP Server 2.4に複数の脆弱性 | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

Apache HTTP Server 2.4に複数の脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月10日、Apache HTTP Server 2.4における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月10日、Apache HTTP Server 2.4における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

Apache HTTP Server 2.4.53およびそれ以前

 The Apache Software Foundation の Apache HTTP Server 2.4系には次の複数の脆弱性が存在し、それぞれ下記の影響を受ける可能性がある。

mod_proxy_ajpにおけるHTTPリクエストスマグリングの脆弱性(CVE-2022-26377)
→攻撃者によって、リクエストをAJPサーバに転送される

Windows環境のmod_isapiにおける境界外読み取りの脆弱性(CVE-2022-28330)
→攻撃者によって、境界外読み取りが行われる

ap_rwrite()関数による領域外読み取りの脆弱性(CVE-2022-28614)
→攻撃者によって、意図しないメモリを読み取られる

ap_strcmp_match() 関数における領域外読み取りの脆弱性(CVE-2022-28615)
→攻撃者によって、サーバのクラッシュや情報の窃取が行われる

mod_lua r:parsebodyにおけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性(CVE-2022-29404)
→攻撃者によって、サービス運用妨害(DoS)状態にされる

mod_sedにおけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性(CVE-2022-30522)
→攻撃者によって、サービス運用妨害(DoS)状態にされる

mod_luaでのwebsocketsフレームの処理における情報漏えいの脆弱性(CVE-2022-30556)
→攻撃者によって、情報が窃取される

hop-by-hop機構によってmod_proxyのX-Forwarded-Forヘッダーがオリジンサーバに送られない脆弱性(CVE-2022-31813)
→ 攻撃者によって、IPベースの認証を回避される

 The Apache Software Foundationでは、これら複数の脆弱性に対応したApache HTTP Server 2.4.54を公開している。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  2. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  3. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  4. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

  5. 感染が確認された機器は一部サーバに限定 ~ ユーザックシステムへのランサムウェア攻撃

    感染が確認された機器は一部サーバに限定 ~ ユーザックシステムへのランサムウェア攻撃

ランキングをもっと見る
PageTop