WordPressおよびプラグインに複数の脆弱性、アップデートを呼びかけ | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

WordPressおよびプラグインに複数の脆弱性、アップデートを呼びかけ

IPAおよびJPCERT/CCは、WordPressにおける複数の脆弱性、およびWordPress用プラグイン Salon booking system の脆弱性について「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月8日、WordPressにおける複数の脆弱性、およびWordPress用プラグイン Salon booking system の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。いずれも三井物産セキュアディレクションの佐藤元氏が報告している。

 WordPress 6.0.3 より前のバージョンには、「メール投稿」機能に関係する次の複数の脆弱性が存在する。

・格納型クロスサイトスクリプティング(CVE-2022-43497)CVSS v3基本値:6.1
・格納型クロスサイトスクリプティング(CVE-2022-43500)CVSS v3基本値:6.1
・不適切な認証(CVE-2022-43504)CVSS v3基本値:5.3

 これらの脆弱性が悪用されると、当該製品を使用するサイトを閲覧しているユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される(CVE-2022-43497、CVE-2022-43500)、あるいは遠隔の第三者によって、「メール投稿」機能を利用して記事を投稿したユーザのメールアドレスを取得される(CVE-2022-43504)可能性がある。

 WordPress 用プラグイン Salon booking system 7.9 より前のバージョンには、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性(CVE-2022-43487)が存在する。この脆弱性が悪用されると、当該製品をインストールしているWordPressの管理画面にログインしているユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される可能性がある。CVSS v3による基本値は6.1

 JVNでは、いずれも開発者が提供する情報をもとに、最新バージョンにアップデートするよう呼びかけている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  2. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  3. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

  4. 未知の脆弱性を 15 個発見 ~ GMO Flatt Security の RyotaK 氏「Meta Bug Bounty Researcher Conference 2025」で世界 1 位

    未知の脆弱性を 15 個発見 ~ GMO Flatt Security の RyotaK 氏「Meta Bug Bounty Researcher Conference 2025」で世界 1 位

  5. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

ランキングをもっと見る
PageTop