ディープフェイク真贋判定の国産技術 実サービスに導入 国内初 | ScanNetSecurity
2024.05.06(月)

ディープフェイク真贋判定の国産技術 実サービスに導入 国内初

国立情報学研究所(NII)は1月13日、AIが生成したフェイク顔映像の真偽を自動判定するプログラム「SYNTHETIQ VISION」を株式会社サイバーエージェントが採用し、タレント等の著名人のDeepfake 映像検知で実用化すると発表した。

製品・サービス・業界動向 新製品・新サービス
SYNTHETIQ VISIONの概要
SYNTHETIQ VISIONの概要 全 1 枚 拡大写真

 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII)は1月13日、AIが生成したフェイク顔映像の真偽を自動判定するプログラム「SYNTHETIQ VISION」を株式会社サイバーエージェントが採用し、タレント等の著名人のDeepfake 映像検知で実用化すると発表した。

 同研究成果は、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業 CREST「VoicePersonae: 声のアイデンティティクローニングと保護」、「インフォデミックを克服するソーシャル情報基盤技術」、JST 研究成果最適展開支援プログラム A-STEPエーステップ(トライアウト)の「AIにより生成された顔映像フェイクメディアを検出する技術の確立」により開発されている。

 本技術を実際の映像に適用して真偽判定するには、複数の高度な深層学習技術を直接操作できる技術レベルが必要であったため、NIIでは他のアプリケーションにも本技術を容易に導入できるパッケージとして、真贋判定を行う映像をサーバにアップロードし、判定結果を示した映像をダウンロードするまでの全てのプロセスを利用可能なプログラム「SYNTHETIQ VISION」を開発している。

 サイバーエージェントでは今回、同社が展開する「デジタルツインレーベル」で著名人のDeepfake映像の悪用を検知するために、NIIが開発した「SYNTHETIQ VISION」を採用、AIにより生成されたフェイク顔映像を真偽自動判定する技術が、実サービスに導入されるのは国内初めてとのこと。

《ScanNetSecurity》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. モリサワ他と損害賠償金4,500万円支払で調停成立~フォント不正コピーの印刷会社

    モリサワ他と損害賠償金4,500万円支払で調停成立~フォント不正コピーの印刷会社

  3. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  4. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  5. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  6. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  7. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

    PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  8. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  9. インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

    インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

  10. サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

    サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

ランキングをもっと見る