SPF / DKIM / DMARC はどう機能したか ~ フィッシングメール 596 件対象に分析 | ScanNetSecurity
2025.11.18(火)

SPF / DKIM / DMARC はどう機能したか ~ フィッシングメール 596 件対象に分析

 日本電気株式会社(NEC)は5月17日、ばらまき型フィッシングメールについての分析記事を同社セキュリティブログで発表した。セキュリティ技術センター サイバーインテリジェンスグループのA藤(ハンドルネーム)氏が執筆している。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー

 日本電気株式会社(NEC)は5月17日、ばらまき型フィッシングメールについての分析記事を同社セキュリティブログで発表した。セキュリティ技術センター サイバーインテリジェンスグループのA藤(ハンドルネーム)氏が執筆している。

 同ブログでは、実際にA藤氏が受信したフィッシングメールに対し、送信ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)がどのように機能したかについて、同氏が2023年9月27日以降に受信したフィッシングメール596件を対象に分析している。

 同氏の分析によると、SPFのみではフィッシングメールの約66%が、DKIMのみではフィッシングメールの約73%が、SPFとDKIMを組み合わせた場合はフィッシングメールの約55%がフィルタされないことが判明した。SPFとDKIMと組み合わせることで、ヘッダーFromの詐称の可能性があるが約45%のメールをフィルタ可能であった。

 DMARCではフィッシングメールの約72%が、SPF・DKIM・DMARCを組み合わせた場合はフィッシングメールの約46%がフィルタされないことが判明した。DMARCの結果から、ヘッダーFromの詐称のおそれなく約28%をフィルタ可能と言えるとしている。

 同ブログでは、DKIM・DMARCの導入で全てのフィッシングメールを消すことはできないが、より多くのメールをフィルタ可能であったり、ヘッダーFromの詐称の恐れが無いことの判定が可能となるとしている。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

    テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

  2. 公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

    公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

  3. 東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

    東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

  4. Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

    Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

  5. 攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

    攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

ランキングをもっと見る
PageTop