豪州主導国際文書「イベントログと脅威検知のためのベストプラクティス」に共同署名、システム内寄生戦術への技術的対策示す | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

豪州主導国際文書「イベントログと脅威検知のためのベストプラクティス」に共同署名、システム内寄生戦術への技術的対策示す

 内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は8月22日、豪州主導の国際文書「イベントログと脅威検知のためのベストプラクティス」への共同署名について発表した。

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 内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は8月22日、豪州主導の国際文書「イベントログと脅威検知のためのベストプラクティス」への共同署名について発表した。

 豪州通信情報局(ASD)豪州サイバーセキュリティセンター(ACSC)が策定した文書「イベントログと脅威検知のためのベストプラクティス(Best practices for event logging and threat detection)」は、経営層のIT責任者やネットワーク運用者等を対象として、イベントログと脅威検知に関する国際的なベストプラクティス集。検知が困難とされるシステム内寄生(Living Off The Land)戦術への技術的な対策を示すことは、日本のサイバーセキュリティ強化に資するとし、共同署名に加わったという。

 同文書に共同署名し協力機関として組織名を列記した国は、豪州、日本の他、米国、英国、カナダ、ニュージーランド、シンガポール、韓国、オランダの9ヶ国。

 同文書では、イベントログのベストプラクティスとして、下記の通り記述されている。

1.イベントログポリシー
 ログポリシーの作成に当たって考慮すべき事項として、イベントログに含めるべき詳細(保存すべきイベントログの詳細)、内容及びフォーマットの一貫性、タイムスタンプの一貫性、イベントログ保存(保存期間等)を列挙。

2.ログの収集と相関の一元化
 企業ネットワーク、Operational Technology、エンタープライズモビリティ、クラウドについて、保存すべきログの優先順位付け(ログソースのリストを詳述)。

3.安全な保存とイベントログの完全性
 完全性確保のためのイベントログの保護とアクセス制限。

4.脅威に対する検知戦略
 挙動異常の例を列挙するとともに、挙動異常を自動検知できるようにすることを推奨。

《ScanNetSecurity》

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