認証情報を長期変更しないことが大きなリスクに ~ 三大クラウドサービスユーザー組織分析 | ScanNetSecurity
2025.11.27(木)

認証情報を長期変更しないことが大きなリスクに ~ 三大クラウドサービスユーザー組織分析

 Datadog Japan合同会社は11月25日、新しいレポート「2024年クラウドセキュリティの現状」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー

 Datadog Japan合同会社は11月25日、新しいレポート「2024年クラウドセキュリティの現状」を発表した。

 同レポートは、DatadogがAWS、Azure、Google Cloudを使用している数千の組織のサンプルからセキュリティ対策データを分析したもの。

 同レポートによると、すべてのクラウドプロバイダーにおいて認証情報を長期にわたって変更しないことで、ソースコード、コンテナイメージ、ビルドログ、アプリケーションアーティファクトから情報が漏えいするケースが頻繁に発生し、セキュリティ上の大きなリスクとなっていることが判明した。

 同レポートによると、半数近くの組織(46%)で依然として管理されていない有効期限の長い認証情報のユーザーを使用していることが明らかになっている。長期間変更されていない認証情報には、古いものや現在使用されていないものも数多く存在し、Google Cloudサービスアカウントの62%、AWS IAMユーザーの60%、Microsoft Entra IDアプリケーションの46%が1年以上前のアクセスキーを使用していたとのこと。

 DatadogのHead of Security AdvocacyのAndrew Krug氏は「企業は自分たちを守るために、最新の認証メカニズムでアイデンティティを保護し、有効期限の短い認証情報を活用し、攻撃者がよく使用するAPIの変更を積極的に監視するといった対策が求められます。」とコメントしている。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 15 億円の身代金要求した疑い セキュリティ企業の社員が自らランサムウェア仕掛けたか

    15 億円の身代金要求した疑い セキュリティ企業の社員が自らランサムウェア仕掛けたか

  2. 西濃運輸に不正アクセス、「見つカル倉庫」会員データ約 1,800 件漏えいした可能性

    西濃運輸に不正アクセス、「見つカル倉庫」会員データ約 1,800 件漏えいした可能性

  3. 社員の個人保有 PC がウイルス感染、業務で使用する認証情報が流出

    社員の個人保有 PC がウイルス感染、業務で使用する認証情報が流出

  4. 美濃工業にランサムウェア攻撃、ダークサイトでの情報漏えいの事実を確認

    美濃工業にランサムウェア攻撃、ダークサイトでの情報漏えいの事実を確認

  5. バンダイチャンネルで意図せず退会となる障害

    バンダイチャンネルで意図せず退会となる障害

ランキングをもっと見る
PageTop