「CraftCMS」の脆弱性(CVE-2025-32432)を狙った攻撃 新たに観測 ~ 2025 年 6 月 MBSD-SOC 検知傾向 | ScanNetSecurity
2025.10.24(金)

「CraftCMS」の脆弱性(CVE-2025-32432)を狙った攻撃 新たに観測 ~ 2025 年 6 月 MBSD-SOC 検知傾向

 三井物産セキュアディレクション株式会社(MBSD)は7月11日、2025年6月度 MBSD-SOCの検知傾向トピックスについて同社ブログで発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 三井物産セキュアディレクション株式会社(MBSD)は7月11日、2025年6月度 MBSD-SOCの検知傾向トピックスについて同社ブログで発表した。

 同ブログによると、4月25日に公開されたオープンソースのコンテンツ管理システム「CraftCMS」の脆弱性(CVE-2025-32432)を狙った攻撃を新たに観測しており、同脆弱性が攻撃者に悪用された場合、認証を回避されて任意のコードを実行されてしまう恐れがあるという。

 同脆弱性の影響対象は下記の通り。

Craft CMS 3.0.0 以上 3.9.15 未満
Craft CMS 4.0.0 以上 4.14.15 未満
Craft CMS 5.0.0 以上 5.6.17 未満

 同脆弱性のCVSS値は10.0(Critical)と評価とされ、深刻な脆弱性に位置づけられており、既にPoC(概念実証コード)が公開され、悪用事例も報告されているため、MBSDでは当該製品を使用している場合は、早急に最新のバージョンにアップデートすることを推奨している。

 MBSD-SOCでは、同脆弱性を狙った攻撃を6月4日に初観測しており、攻撃元国ではオランダからの攻撃を多数観測している。同脆弱性を狙った攻撃元国の上位5件は下記の通り。

1:オランダ(97.9%)
2:日本(1.7%)
3:オーストラリア(0.2%)
4:アメリカ(0.1%)
5:ドイツ(0.1%)

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 関与していた元社員とは未だ連絡取れず ~ 京都市内で保険申込書写し 計 632 枚拾得

    関与していた元社員とは未だ連絡取れず ~ 京都市内で保険申込書写し 計 632 枚拾得

  2. 「漏えい情報を復号できないため報告を要しない(個人情報保護委員会)」ランサムウェアの前に全データを暗号化するソリューションで保険代理店の顧客情報守られる

    「漏えい情報を復号できないため報告を要しない(個人情報保護委員会)」ランサムウェアの前に全データを暗号化するソリューションで保険代理店の顧客情報守られる

  3. 廃棄委託したノートパソコンが短時間ネット接続 ~ 監視ツールが検知

    廃棄委託したノートパソコンが短時間ネット接続 ~ 監視ツールが検知

  4. 大量に営業機密等を不正取得 ~ 不正競争防止法違反容疑でエレコム元従業員を刑事告訴

    大量に営業機密等を不正取得 ~ 不正競争防止法違反容疑でエレコム元従業員を刑事告訴

  5. 「ランサムウェア被害ゼロ」電算システムが語る ChromeOS のセキュリティ設計とコスト優位性

    「ランサムウェア被害ゼロ」電算システムが語る ChromeOS のセキュリティ設計とコスト優位性PR

ランキングをもっと見る
PageTop