刑事告訴検討 ~ ヤマト運輸の元従業員が取引先企業に関する情報の一部を不正に持ち出し 2 社に流出 | ScanNetSecurity
2025.10.20(月)

刑事告訴検討 ~ ヤマト運輸の元従業員が取引先企業に関する情報の一部を不正に持ち出し 2 社に流出

 ヤマト運輸株式会社は10月14日、元従業員による情報の不正持ち出しについて発表した。

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい
トップページ
トップページ 全 4 枚 拡大写真

 ヤマト運輸株式会社は10月14日、元従業員による情報の不正持ち出しについて発表した。

 これは同社の姫路主管支店に在籍していた同社の元従業員が、兵庫県姫路市・加古川市・高砂市・宍粟市などにおける一部の取引先企業に関する情報の一部を不正に持ち出し、第三者に流出させたというもの。現時点で確認されている流出先は2社で、うち1社による営業活動で本情報1件が利用されたことが判明している。

 同社取引先企業から同社に対し、流出先の1社から不審な営業活動を受けたと連絡があり、同社で調査した結果、元従業員による情報の不正持ち出しと、流出先2社への流出が9月16日に判明している。

 不正に持ち出された情報は下記の通り。

・兵庫県姫路市・加古川市・高砂市・宍粟市などにおける一部の取引先企業に関わる情報(顧客コード、会社名、住所、発送個数および方面別・サイズ別比率、請求金額など):26,790件(企業数:11,356社)

 うち個人情報に関わる情報
・請求書の宛名に含まれる氏名:750件(企業数:561社)
・ヤマト運輸 姫路主管支店の従業員、元従業員の氏名:324件

 同社では、本情報が不正に持ち出されたことが判明した取引先企業に対し、順次個別に連絡を行う。

 同社では流出先の2社に対し、本情報の破棄を要求し、すでに破棄したとの回答を得ている。

 同社では、関係当局に報告を行ったほか、警察にも相談しており、元従業員と流出先2社に対する刑事告訴などを検討している。

 同社では、不正な情報の持ち出し・使用には就業規則・関係法令にのっとり厳正に対処するとのこと。

《ScanNetSecurity》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 刑事告訴検討 ~ ヤマト運輸の元従業員が取引先企業に関する情報の一部を不正に持ち出し 2 社に流出

    刑事告訴検討 ~ ヤマト運輸の元従業員が取引先企業に関する情報の一部を不正に持ち出し 2 社に流出

  2. 誤って全従業員に閲覧権限設定 ~ デンソーで Microsoft Power BI を利用したデータ分析

    誤って全従業員に閲覧権限設定 ~ デンソーで Microsoft Power BI を利用したデータ分析

  3. ランサムウェア犯が暗号化より優先する攻撃 ~ 攻撃多次元化 Barracuda 調査

    ランサムウェア犯が暗号化より優先する攻撃 ~ 攻撃多次元化 Barracuda 調査

  4. 「ランサムウェア被害ゼロ」電算システムが語る ChromeOS のセキュリティ設計とコスト優位性

    「ランサムウェア被害ゼロ」電算システムが語る ChromeOS のセキュリティ設計とコスト優位性PR

  5. 埼玉県商工会連合会にサイバー攻撃、システム障害が発生

    埼玉県商工会連合会にサイバー攻撃、システム障害が発生

ランキングをもっと見る
PageTop