株式会社J.D.パワー ジャパンは11月4日、「2025年サーバー保守サービス顧客満足度調査」の結果を発表した。
同調査は、全国の企業2,309社からサーバ機(メインフレーム・オフコン含む)の保守サービスの利用状況や各種経験、満足度について聴取している。同調査の総合満足度を構成するファクターと影響度は、「平時の対応」(35%)、「サービスメニュー」(32%)、「コスト」(21%)、「復旧作業」(9%)、「障害受付対応」(4%)の5つ。
2025年の調査全体の総合満足度は前年比+4ポイントとなる623ポイント(1,000ポイント満点)で、総合満足度への影響度が最も大きい「平時の対応」ファクターでは前年から8ポイントの向上が見られた。多くの保守サービス会社で「保守や運用関連サービスに関する提案力」や「契約機器に対するフォローアップ(機器調子伺い/情報提供/点検対応等)」といった項目で評価が向上しており、サービスエンジニアや営業担当者による顧客への各種提案やフォロー活動が満足度向上に寄与していると推察している。
「システム運用や保守において今後取り組むべき課題」としては、「システムセキュリティの強化」が42%で最多となり、「保守費用の削減」「システム管理者の育成・教育」がともに34%、「使用機器(システム)の老朽化対応」が33%、「システム管理者の運用負担軽減」が32%で続いている。

