Array Networks Array AGシリーズにコマンドインジェクションの脆弱性、国内での攻撃事例も確認 | ScanNetSecurity
2025.12.30(火)

Array Networks Array AGシリーズにコマンドインジェクションの脆弱性、国内での攻撃事例も確認

 一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月5日、Array Networks Array AGシリーズにおけるコマンドインジェクションの脆弱性について発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月5日、Array Networks Array AGシリーズにおけるコマンドインジェクションの脆弱性について発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

ArrayOS AG 9.4.5.8およびそれ以前のバージョン
※リモートデスクトップアクセス環境を提供する機能「DesktopDirect」が有効な場合に本脆弱性の影響を受ける

 Array Networksが提供するArray AGシリーズのDesktopDirect機能には、コマンドインジェクションの脆弱性が存在し、攻撃者によって任意のコマンドを実行される可能性がある。なお現時点で、本脆弱性に対するCVE番号は採番されていない。

 Array Networksは2025年5月に本脆弱性を修正するバージョンをリリースしているが、JPCERT/CCでは2025年8月以降に、本脆弱性を悪用する攻撃が国内で発生し、当該製品にWebshellが設置されるなどの被害につながった事案を確認している。

 Array Networksでは、本脆弱性を修正したバージョン「ArrayOS AG 9.4.5.9」へのアップデートを推奨しており、JPCERT/CCでは十分なテストを実施の上で、修正済みバージョンの適用を検討するよう呼びかけている。

 また、Array Networksでは本脆弱性に対し、下記の回避策を提供している。

・DesktopDirectの機能を使用していない場合は、すべてのDesktopDirectサービスを無効にする
・URLフィルターを使用して";"を含むURLでのアクセスを拒否する

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が不正アクセス対策として基本的かつ効果が高いと思われる対策を「限定公開」

    一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が不正アクセス対策として基本的かつ効果が高いと思われる対策を「限定公開」

  2. 元アクセンチュア幹部、米陸軍クラウドの安全基準達成を偽装し監査をあざむく

    元アクセンチュア幹部、米陸軍クラウドの安全基準達成を偽装し監査をあざむく

  3. バンダイチャンネルへの不正アクセス、最大 136.6 万件の会員情報漏えいの可能性

    バンダイチャンネルへの不正アクセス、最大 136.6 万件の会員情報漏えいの可能性

  4. 海外からクラウドサーバへの RDP 接続で侵入 ~ ウエットマスターへのランサムウェア攻撃

    海外からクラウドサーバへの RDP 接続で侵入 ~ ウエットマスターへのランサムウェア攻撃

  5. テーオーシーのネットワークへの不正アクセス、ファイルの一部の暗号化を確認

    テーオーシーのネットワークへの不正アクセス、ファイルの一部の暗号化を確認

ランキングをもっと見る
PageTop