独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月5日、ABB製Terra AC wallboxにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。パナソニックの加藤遼氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
Terra AC wallbox(JP)1.8.33およびそれ以前のバージョン
ABBが提供するTerra AC wallboxには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・ヒープベースのバッファオーバーフロー(CVE-2025-10504)
→当該製品とBluetooth通信を行うことができる攻撃者によって細工されたリクエストを送信された場合、任意のコードを実行されたり、ファームウェアの挙動を変更されたりする
・古典的バッファオーバーフロー(CVE-2025-12142)
→当該製品とBluetooth通信を行うことができる攻撃者によって細工されたリクエストを送信された場合、任意のコードを実行されたり、ファームウェアの挙動を変更されたりする
・スタックベースのバッファオーバーフロー(CVE-2025-12143)
→攻撃者によってOCPPサーバから当該機器へ細工されたリクエストを送信された場合、任意のコードを実行されたり、ファームウェアの挙動を変更されたりする
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。
