ISC BIND に複数の脆弱性 | ScanNetSecurity
2026.10.28(水)

ISC BIND に複数の脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月21日、ISC BINDにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月21日、ISC BINDにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

・CVE-2026-3039
BIND 9.0.0から9.16.50
BIND 9.18.0から9.18.48
BIND 9.20.0から9.20.22
BIND 9.21.0から9.21.21
BIND 9.9.3-S1から9.16.50-S1(Supported Preview Edition)
BIND 9.18.11-S1から9.18.48-S1(Supported Preview Edition)
BIND 9.20.9-S1から9.20.22-S1(Supported Preview Edition)

・CVE-2026-3592
BIND 9.11.0から9.16.50
BIND 9.18.0から9.18.48
BIND 9.20.0から9.20.22
BIND 9.21.0から9.21.21
BIND 9.11.3-S1から9.16.50-S1(Supported Preview Edition)
BIND 9.18.11-S1から9.18.48-S1(Supported Preview Edition)
BIND 9.20.9-S1から9.20.22-S1(Supported Preview Edition)

・CVE-2026-3593、CVE-2026-5947
BIND 9.20.0から9.20.22
BIND 9.21.0から9.21.21
BIND 9.20.9-S1から9.20.22-S1(Supported Preview Edition)

・CVE-2026-5946
BIND 9.11.0から9.16.50
BIND 9.18.0から9.18.48
BIND 9.20.0から9.20.22
BIND 9.21.0から9.21.21
BIND 9.11.3-S1から9.16.50-S1(Supported Preview Edition)
BIND 9.18.11-S1から9.18.48-S1(Supported Preview Edition)
BIND 9.20.9-S1から9.20.22-S1(Supported Preview Edition)

・CVE-2026-5950
BIND 9.18.36から9.18.48
BIND 9.20.8から9.20.22
BIND 9.21.7から9.21.21
BIND 9.18.36-S1から9.18.48-S1(Supported Preview Edition)
BIND 9.20.9-S1から9.20.22-S1(Supported Preview Edition)

 ISC(Internet Systems Consortium)が提供するISC BINDには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。

・GSS-APIトークンを介したTKEYベースの認証を使用するように設定されたBINDサーバが細工されたパケットを受信・処理した場合、メモリを過剰に消費する(CVE-2026-3039)
→遠隔の攻撃者によって、サービス運用妨害(DoS)攻撃を引き起こされる

・BINDリゾルバは、リソース消費の増幅および枯渇攻撃に対して脆弱なため、細工されたゾーンに対してクエリを送信すると通常よりも過剰なリソースを消費する(CVE-2026-3592)
→遠隔の攻撃者によって、サービス運用妨害(DoS)攻撃を引き起こされる

・DNS-over-HTTPSの実装に、use-after-freeの脆弱性が存在する(CVE-2026-3593)
→遠隔の攻撃者によって、メモリ破損を引き起こされる

・namedにおける特定のDNSメッセージ処理に複数の不備があり、細工されたリクエストが影響を受けるコードパスに到達すると、アサーション違反が発生する(CVE-2026-5946)
→遠隔の攻撃者によって、サービス運用妨害(DoS)攻撃を引き起こされる

・BINDがSIG(0)で署名された着信DNSメッセージの署名を検証中に、競合状態が発生しメモリ解放後の使用(use-after-free)が起き、未定義動作が発生する(CVE-2026-5947)
→遠隔の攻撃者によって、サービス運用妨害(DoS)攻撃を引き起こされる

・BIND 9のリゾルバ状態マシンにおいて、不正なサーバへの対応処理中に無制限の再送信ループが起こる(CVE-2026-5950)
→遠隔の攻撃者によって、サービス運用妨害(DoS)攻撃を引き起こされる

 JVNでは、開発者が提供する次のパッチバージョンにアップデートするよう呼びかけている。

・CVE-2026-3039、CVE-2026-3592、CVE-2026-5946、CVE-2026-5950
BIND 9.18.49
BIND 9.20.23
BIND 9.21.22
BIND 9.18.49-S1(Supported Preview Edition)
BIND 9.20.23-S1(Supported Preview Edition)

・CVE-2026-3593、CVE-2026-5947
BIND 9.20.23
BIND 9.21.22
BIND 9.20.23-S1(Supported Preview Edition)
※ISC(Internet Systems Consortium)はCVE-2026-3593およびCVE-2026-5946に対するワークアラウンドも提供している。

 なお、株式会社日本レジストリサービス(JPRS)では5月21日に、大規模言語モデル(LLM)の普及に伴う脆弱性報告数の急増に対応するため、BIND 9のリリース計画と脆弱性対応の一部を変更し、セキュリティアップデートを高頻度化する旨のアナウンスが米国太平洋夏時間5月11日に開発元のISCから公開された旨を公表している。

 ISCでは変更される項目として、下記を挙げている。

1.BIND 9.22のリリースの延期
次期安定バージョンとして、2026年第2四半期に予定されていたBIND 9.22のリリースが、少なくとも2026年末まで延期される。

2.セキュリティアップデートの高頻度化
当分の間、BIND 9のセキュリティアップデートが高頻度化される見込み。

3.対象バージョンの正確な特定の省略
脆弱性がどのマイナーリリースで組み込まれたかの正確な特定(脆弱性の対象となるバージョンの特定)が省略される。

4.再現テストの公開
脆弱性を公開した時点で、その脆弱性の再現テストを公開する旨を発表している。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. リゾートトラストのウェブサイトに不正アクセス、約 26,000件の会員情報が漏えい

    リゾートトラストのウェブサイトに不正アクセス、約 26,000件の会員情報が漏えい

  2. 楽天モバイルで支払い証明書が第三者に閲覧される可能性、脆弱性診断テストで判明

    楽天モバイルで支払い証明書が第三者に閲覧される可能性、脆弱性診断テストで判明

  3. 「焼肉きんぐ」公式アプリ会員管理システムに不正アクセス、1,078万8,963件の個人情報が漏えい

    「焼肉きんぐ」公式アプリ会員管理システムに不正アクセス、1,078万8,963件の個人情報が漏えい

  4. 「タイムズカー」への不正アクセス、本人確認書類画像データが漏えいした顧客に 3,000円相当を見舞いとして支払い

    「タイムズカー」への不正アクセス、本人確認書類画像データが漏えいした顧客に 3,000円相当を見舞いとして支払い

  5. Microsoft Defender におけるアップデート処理の妨害によりサービス停止が可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

    Microsoft Defender におけるアップデート処理の妨害によりサービス停止が可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

ランキングをもっと見る
PageTop