Microsoft Windowsの afd.sys ドライバに起因するシステムDoSの脆弱性(Scan Tech Report)
1.概要
Microsoft Windows の afd.sys ドライバには、不正な IOCTL リクエストを処理した場合に、システムがクラッシュしてしまう脆弱性が報告されました。
システムにアクセス可能なローカルの悪意あるユーザに利用された場合、ブルースクリーンを発生させ、システムを
脆弱性と脅威
エクスプロイト
Microsoft Windows の afd.sys ドライバには、不正な IOCTL リクエストを処理した場合に、システムがクラッシュしてしまう脆弱性が報告されました。
システムにアクセス可能なローカルの悪意あるユーザに利用された場合、ブルースクリーンを発生させ、システムを不正に停止される可能性があります。
この脆弱性は、0-Day エクスプロイトとして Lufeng Li 氏が 2011/4/8 (米国時間) に Exploit Database に公開した情報になります。
現時点 (2011/5/9) では、この脆弱性を解消するパッチが公開されていないため、Microsoft よりパッチが提供されるまでの間、以下に記載する緩和策等を実施し、今後の動向に注意することを推奨します。
2.深刻度(CVSS)
CVE-ID 未割り当てのため、現状なし
3.影響を受けるソフトウェア
Microsoft Windows XP Home Edition SP3
Microsoft Windows XP Professional SP3
Microsoft Windows XP Professional x64 Edition SP2
4.解説
Microsoft Windows には、Winsock TCP/IP プロトコルを管理する Ancillary Function Driver (afd.sys) が実装されています。
Microsoft Windows の afd.sys ドライバには、デバイス制御を行う特定の IOCTLリクエストの処理に不備が存在するため、制御コードに 0x000120CF を指定した不正な IOCTL リクエストを処理した場合に、無効なメモリ領域を参照してしまう脆弱性が存在します。
この脆弱性を利用することでシステムにアクセス可能なローカルの攻撃者は、ブルースクリーン (BSOD) を発生させ、結果としてシステムをサービス不能状態にする可能性があります。
Windows XP のみがこの脆弱性の影響を受けると発見者は報告していますが、他バージョンの Windows OS も影響を受ける可能性があります。
5.対策
(Web非公開)
6.ソースコード
(Web非公開)
(執筆:株式会社ラック コンピュータセキュリティ研究所)
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Scan Tech Report
http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html
《ScanNetSecurity》