Adobe Flash Player および Adobe Readerの authplay.dll の脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2024.04.28(日)

Adobe Flash Player および Adobe Readerの authplay.dll の脆弱性(Scan Tech Report)

1.概要
Adobe Flash Player および Adobe Reader に非常に深刻なセキュリティ上の問題が報告されました。悪質な SWF ファイルを開いた場合、リモートの第三者によってシステム上で不正な操作が実行される可能性があります。
問題を悪用する攻撃ツールおよびウイルスの存

脆弱性と脅威 エクスプロイト
1.概要
Adobe Flash Player および Adobe Reader に非常に深刻なセキュリティ上の問題が報告されました。悪質な SWF ファイルを開いた場合、リモートの第三者によってシステム上で不正な操作が実行される可能性があります。
問題を悪用する攻撃ツールおよびウイルスの存在が報告されており、攻撃を受ける可能性が高いことが考えられるため、対象のユーザは早急に対策を実施することを推奨します。


2.深刻度(CVSS)
9.3
http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2011-0611&vector=(AV%3AN/AC%3AM/Au%3AN/C%3AC/I%3AC/A%3AC)


3.影響を受けるソフトウェア
Adobe AIR 2.6.19120 以前
Adobe Flash Player 10.2.153.1 for Linux 以前
Adobe Flash Player 10.2.153.1 for Macintosh 以前
Adobe Flash Player 10.2.153.1 for Solaris 以前
Adobe Flash Player 10.2.153.1 for Windows 以前
Adobe Flash Player 10.2.154.25 for Chrome 以前
Adobe Flash Player 10.2.156.12 for Android 以前
Adobe Reader X (10.0.1) for Windows 以前
Adobe Reader X (10.0.2) for Macintosh 以前
Adobe Acrobat X (10.0.2) for Macintosh/Windows 以前
Adobe Acrobat Standard/Pro 9.4.3/10.0.2 以前
Adobe Acrobat Pro Extended 9.4.3 以前
Flash CS4/CS5 Professional
Flex 4

※Adobe Reader X およびAcrobat X においては、10.x および 9.x において、存在を確認


4.解説
Adobe Reader 9.x/10.x には、PDF に埋め込まれた Flash や Shockwave などの動的コンテンツ (SWF ファイル) に対応するためのコンポーネント authplay.dll が同梱されています。

Adobe Flash Player および Adobe Reader の authplay.dll には、SWF ファイルの取り扱いに不備が存在するため、メモリ領域が破壊される問題が存在します。

この脆弱性を利用することで、リモートの攻撃者は Adobe Flash Player または Adobe Acrobat/Reader を実行するユーザの権限で任意のコード実行が可能となります。なお、Adobe Reader 8.x、Adobe Reader 9.x for UNIX、Adobe Reader for Android はこの問題の影響を受けません。

Adobe Reader 10.x for Windows においては、保護モードを使用している場合はこの問題の影響が緩和されます。なお、保護モードは既定で有効に設定されています。

また本脆弱性に類似したAdobe Flash Player および Adobe Reader の authplay.dllの問題(CVE-2011-0609)と同様に、この問題を悪用するウイルスの存在が報告されています。また、Web ページあるいは電子メールに添付された、不正な SWF ファイルが埋め込まれた Microsoft Word/Excel ファイルを介してこの問題を悪用する標的型攻撃を確認していることが、Adobe Systems 社やベキュリティベンダより報告されています。


5.対策
(Web非公開)

6.ソースコード
(Web非公開)

(執筆:株式会社ラック コンピュータセキュリティ研究所

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http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html

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