スマートフォンの個人情報漏洩を防止する「匿名認証技術」の共同研究を開始(NEC他) | ScanNetSecurity
2025.10.29(水)

スマートフォンの個人情報漏洩を防止する「匿名認証技術」の共同研究を開始(NEC他)

 日本電気(NEC)は26日、マイクロソフトなどの海外の企業・研究機関8社と、スマートフォン向けサービスにおいて、個人情報の漏洩を防止する「匿名認証技術」の共同研究を開始したことを公表した。

製品・サービス・業界動向 ダイジェストニュース
 日本電気(NEC)は26日、マイクロソフトなどの海外の企業・研究機関8社と、スマートフォン向けサービスにおいて、個人情報の漏洩を防止する「匿名認証技術」の共同研究を開始したことを公表した。

 スマートフォンなどでは、アクセス履歴や行動履歴を蓄積し追跡することが可能であり、個人情報漏洩のリスクが高いとされている。そのため、本人や機器のIDは秘匿(匿名)にしたまま、アクセス権限だけを確認しサービスを利用可能とする「匿名認証技術」が注目されているが、多様かつ膨大な演算や処理をともなうため、スマートフォンでの利用は困難だった。

 今回NECは、フランス国立研究機構(ANR)のプロジェクト「Lightweight privacY-enhancing cRyptography for mobIle Contactless Services(LYRICS)」において、マイクロソフトのほか、レンヌ大学やフランステレコムなどの企業・研究機関と共同で、本技術の研究開発を行う。日本企業で唯一の参加とのこと。本研究では、非接触通信におけるセキュリティとプライバシーを暗号技術によって担保する匿名認証技術を、スマートフォンなどの小型端末を用いたサービスで実現し、2014年末までの実用化を目指す。


■プロジェクト参画企業・研究機関(アルファベット順)
1. アトス・ワールドラインAtos Worldline
2. ENSIブールジュ(EB LIFO)
3. ENSIカーン(GREYC)
4. レンヌ大学(IRISA)
5. フランス国立科学研究センター(MoDyCo UMR 7114)
6. マイクロソフトMicrosoft
7. NEC
8. フランステレコム France Telecom(Orange Labs)
9. オーバーサーテクノロジーズOberthur Technologies

NEC、海外の企業・研究機関8社とスマホ向けの匿名認証技術の共同研究を開始

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 関与していた元社員とは未だ連絡取れず ~ 京都市内で保険申込書写し 計 632 枚拾得

    関与していた元社員とは未だ連絡取れず ~ 京都市内で保険申込書写し 計 632 枚拾得

  2. 野村證券の委託先企業が利用するクラウドサービスに不正アクセス

    野村證券の委託先企業が利用するクラウドサービスに不正アクセス

  3. 生保営業社員が解約手続に元営業社員を同席させ顧客情報を漏えい

    生保営業社員が解約手続に元営業社員を同席させ顧客情報を漏えい

  4. メールアドレスのリンク先が修正がされず、誤った応募連絡先に個人情報送信

    メールアドレスのリンク先が修正がされず、誤った応募連絡先に個人情報送信

  5. 野村総合研究所と NRIフィナンシャル・グラフィックスの再委託先が使用する入力補助ツール「Jijilla」に身代金要求を伴う不正アクセス

    野村総合研究所と NRIフィナンシャル・グラフィックスの再委託先が使用する入力補助ツール「Jijilla」に身代金要求を伴う不正アクセス

ランキングをもっと見る
PageTop