バングラデシュを発信元とする日本語の迷惑メールが増加--技術レポート(IIJ) | ScanNetSecurity
2025.11.19(水)

バングラデシュを発信元とする日本語の迷惑メールが増加--技術レポート(IIJ)

IIJは、インターネットの基盤技術に関する最新の技術動向や、セキュリティ情報を紹介する技術レポート「Internet Infrastructure Review(IIR)」のVol.18を発行した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
DDoS攻撃の発生件数
DDoS攻撃の発生件数 全 2 枚 拡大写真
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は2月26日、インターネットの基盤技術に関する最新の技術動向や、セキュリティ情報を紹介する技術レポート「Internet Infrastructure Review(IIR)」のVol.18を発行した。IIRは、インターネットが抱える技術的課題についての認識を、関連する多くの機関やユーザと共有することで、インターネットが安全な社会基盤として発展する一助となることを目指し、2008年10月より季刊で年4回発行している技術レポート。今号では、2012年10月から12月までの3カ月間を対象として、セキュリティインシデントや迷惑メールなどの観測情報をまとめ、IIJが取り扱ったインシデントと対応について紹介しているほか、受託共同研究「アクセス網のクラウド化」について紹介している。

2012年10月から12月までの3カ月間には、Anonymousによる攻撃、企業や政府関係機関を狙った標的型攻撃が複数発生した。また、Top Level Domainの関係組織への攻撃で、国単位など幅広い範囲でドメインの乗っ取りや改ざんが発生。国内政府関係機関のマルウェア感染例は継続して発生しており、一般企業のサーバに対してはDDoS攻撃が日常的に発生している。迷惑メールの割合は、前回から5.6%、前年同時期からは6.3%減少した。迷惑メールの送信元は、前回同様に中国が1位、日本が2位、3位は香港となっている。なお、バングラデシュが発信元の、日本語で書かれた迷惑メールが増加した。レポートでは、メールの利用者全体を信頼するモデルから、信頼できる相手を選別・優先するモデルへの移行が必要になってきているとしている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

    公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

  2. テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

    テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

  3. 東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

    東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

  4. Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

    Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

  5. 攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

    攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

ランキングをもっと見る
PageTop