9.18に便乗する中国ハッカーたちの「営業広告」(Far East Research)
9.18中国サイバー攻撃の懸念が見られたが、筆者はオバマ・習近平会談やスノーデン事件の余波、ハッカーの関心が「2013中国インターネットセキュリティ大会」に向いていることなどから、今年は単独犯のウェブ改竄等が散発的に発生するだけだろうと予測した。
国際
Far East Research

しかし筆者はオバマ・習近平会談やスノーデン事件の余波、少なからぬ影響力あるハッカーらの関心が「2013中国インターネットセキュリティ大会(2013中国互咲网安全大会、http://isc.360.cn/)※」に向いていること、昨年のような大規模なデモ・攻撃の翌年はたいてい静かであったことなどから、今年は単独犯のウェブ改竄等が散発的に発生するだけだろうと予測。20日現在この予測が間違っていたことを示す「戦果」は中国側にも見られない。(※「咲」は耳偏に「咲」のつくり)
実際のところ一週間前ほどから「9月18日をこのまま過ごしていいのか」などと攻撃を煽るかのようなメッセージが、中国紅客聯盟の一つ「HUC-氷児站」などに投稿された。だがフォローメッセージはおしなべて、何というか「ノリが悪い」。「熱烈支持」などとコメントがつくものの、攻撃に関する具体的な相談や、仲間たちが傍流のスレッドや特設QQグループを続々と立てるような、予兆めいたものはまったくといっていいほど見られなかった。
18日は問題もなく過ぎたが、19日の午前0時過ぎ、以下のような投稿がQQの某グループ上に登場した。「天国之度 (977371130、内蒙古自治区、呼和浩特市在住)」と名乗る投稿者は、おそらく自ら改竄したWebサイトのURLを添えて、こう広告している…
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(Vladimir)
筆者略歴:infovlad.net 主宰。中国・北朝鮮・ロシアのセキュリティ及びインテリジェンス動向に詳しい
《Vladimir》
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