Wireshark の CAPWAP 解析部の実装に起因する DoS の脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2026.03.16(月)

Wireshark の CAPWAP 解析部の実装に起因する DoS の脆弱性(Scan Tech Report)

Wireshark の CAPWAP 解析部にサービス運用妨害 (DoS) が発生する脆弱性が報告されています。

脆弱性と脅威 エクスプロイト
1.概要
Wireshark の CAPWAP 解析部にサービス運用妨害 (DoS) が発生する脆弱性が報告されています。
ユーザが Wireshark で特定の CAPWAP パケットをキャプチャするあるいはトレースファイルを開いた場合、Wireshark を不正に停止される可能性があります。
この脆弱性は、昨年の 2013 年 6 月に wireshark.org によって修正された少し古い問題となります。
影響を受けるバージョンの Wireshark を利用するユーザは可能な限り以下の対策を実施することを推奨します。


2.深刻度(CVSS)
5.0
http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2013-4074&vector=%28AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:P%29


3.影響を受けるソフトウェア
Wireshark 1.6.0 - 1.6.15
Wireshark 1.8.0 - 1.8.7

※1 影響を受けるバージョンの Wireshark が含まれる、Fedora, Ubuntu などの Linux ディストリビューションも、この脆弱性の影響を受けます。


4.解説
Wireshark には、Control And Provisioning of Wireless Access Points (CAPWAP)※2 を解析するために、CAPWAP 解析部 (packet-capwap.c) が実装されており、デフォルトで有効となっています。

Wireshark の CAPWAP 解析部には、dissect_capwap_data() 関数において CAPWAP パケット再構築する際に、負のデータ値を適切に処理しない不備があります。
このため、ヘッダに不適切な値が指定された CAPWAP パケットを処理した場合に、Wireshark が異常終了する脆弱性が存在します。

この脆弱性を利用することでリモートの攻撃者は、Wireshark をクラッシュさせ、サービス不能状態にする可能性があります。

※2 http://tools.ietf.org/html/rfc5415


5.対策
以下の Web サイトより、Wireshark 1.6.16/1.8.8 以降を入手しアップデートすることで、この脆弱性を解消することが可能です。

Wireshark 1.6.16/1.8.8:
https://www.wireshark.org/download.html

また、Wireshark 1.6.16/1.8.8 では、他にも多数の脆弱性も解消されています。詳細については、以下の Wireshark リリースノートを参照下さい。

Wireshark 1.6.16 Release Notes
https://www.wireshark.org/docs/relnotes/wireshark-1.6.16.html
Wireshark 1.8.8 Release Notes
https://www.wireshark.org/docs/relnotes/wireshark-1.8.8.html



6.ソースコード
(Web非公開)

(執筆:株式会社ラック サイバー・グリッド研究所

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Scan Tech Report
http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html

《株式会社ラック デジタルペンテスト部》

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