公表されたばかりの脆弱性がすぐに攻撃に悪用--インシデントレポート(ラック) | ScanNetSecurity
2024.05.01(水)

公表されたばかりの脆弱性がすぐに攻撃に悪用--インシデントレポート(ラック)

ラックは、「JSOC INSIGHT vol.5」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
「JSOC INSIGHT vol.5」
「JSOC INSIGHT vol.5」 全 2 枚 拡大写真
株式会社ラックは11月12日、「JSOC INSIGHT vol.5」を公開した。本レポートは、同社JSOCのセキュリティアナリストによる日々の分析結果に基づき、日本における不正アクセスやマルウェア感染などのセキュリティインシデントの発生傾向を分析したもの。2014年4月から6月の重要インシデントの件数推移では、4月4週から6月1週の間にインターネットからの攻撃が多く発生した。これは、Apache Strutsの脆弱性(CVE-2014-0094、CVE-2014-0112、CVE-2014-0113)や、OpenSSLの情報漏えいの脆弱性(CVE-2014-0160)など、公表されたばかりの脆弱性がすぐに攻撃に悪用されたことが原因としている。

一方、内部から発生した重要インシデントの発生件数は、4月1週から3週にかけて多くみられた。これは、オンラインバンキングを標的とするマルウェア「Neverquest」への感染が多く発生したためで、昨年度末からの傾向。ただし、4月4週からは減少に転じている。このほかvol.5ではトピックスとして「暗号ライブラリ(OpenSSL)の脆弱性を悪用する攻撃について」「ボットネットからの大規模な攻撃による検知傾向の変化について」「外部委託サービス経由の『公式サイト改ざん』被害事案について」を挙げている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  2. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  3. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  4. クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

    クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

  5. 雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  6. GROWI に複数の脆弱性

    GROWI に複数の脆弱性

  7. セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  8. KELA、生成 AI セキュリティソリューション「AiFort」提供開始

    KELA、生成 AI セキュリティソリューション「AiFort」提供開始

  9. SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

    SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

  10. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

ランキングをもっと見る