ICTを活用して下水道氾濫の兆候を低コストに検知する技術を開発、消費電力を約70%削減(富士通研究所) | ScanNetSecurity
2024.04.30(火)

ICTを活用して下水道氾濫の兆候を低コストに検知する技術を開発、消費電力を約70%削減(富士通研究所)

富士通研究所は10日、都市におけるゲリラ豪雨などによる被害軽減に向け、ICTを活用して下水道氾濫の兆候を低コストに検知する技術を開発したことを発表した。従来の約5分の1のセンサー数で下水道全体の流れを把握・予測し、消費電力を約70%削減することを可能とする。

製品・サービス・業界動向 業界動向
ICTを活用したリアルタイムの下水道水位モニタリングシステムの例。これらの技術を適用することで、都市における下水道氾濫被害の軽減に繋げることが狙いだ(画像は同社リリースより)。
ICTを活用したリアルタイムの下水道水位モニタリングシステムの例。これらの技術を適用することで、都市における下水道氾濫被害の軽減に繋げることが狙いだ(画像は同社リリースより)。 全 2 枚 拡大写真
 富士通研究所は10日、都市におけるゲリラ豪雨などによる被害軽減に向け、ICTを活用して下水道氾濫の兆候を低コストに検知する技術を開発したことを発表した。従来の約5分の1のセンサー数で下水道全体の流れを把握・予測し、消費電力を約70%削減することを可能とする。太陽光発電のような自然エネルギーのみでの運用を想定すると、センサー1台あたりの運用コストを約90%削減できるとしている。

 開発された技術は「水位変化の所要流水時間に基づくセンサー設置箇所の決定」と「状況に応じたセンシングの電力制御技術」で2点で構成されている。設備の削減や省エネ対策を行いながら、測定精度や安定性・信頼性を犠牲としない点が特徴だ。

 富士通研究所では、さらなる省エネやコスト低減のための技術開発、センシングデータの利活用方法などの検討をすすめ、2015年度中の実用化を目指している。

富士通研、下水道氾濫の兆候を低コストに検知する技術を開発

《宮崎崇@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  2. GROWI に複数の脆弱性

    GROWI に複数の脆弱性

  3. 雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  4. クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

    クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

  5. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  6. セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  7. インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

    インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

  8. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

    PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  9. 社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

    社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

  10. KELA、生成 AI セキュリティソリューション「AiFort」提供開始

    KELA、生成 AI セキュリティソリューション「AiFort」提供開始

ランキングをもっと見る