BIND 9.1.0以降のすべてのバージョンが影響を受ける脆弱性(JPRS) | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

BIND 9.1.0以降のすべてのバージョンが影響を受ける脆弱性(JPRS)

JPRSは、BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について緊急の注意喚起を発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
ISCによるセキュリティアドバイザリ
ISCによるセキュリティアドバイザリ 全 1 枚 拡大写真
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は7月29日、BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について緊急の注意喚起を発表した。これは、BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からのDoS攻撃が可能となる脆弱性が、開発元のISCから発表されたというもの。ISCは、フルリゾルバー(キャッシュDNSサーバ)および権威DNSサーバの双方が対象となることと、多くのバージョンのBIND 9が対象となることから、本脆弱性の深刻度(Severity)を「重大(Critical)」と評価している。対象となるバージョンは、「9.10系列:9.10.0~9.10.2-P2」「9.9系列:9.9.0~9.9.7-P1」「9.1~9.8系列:9.1.0~9.8.x」。

本脆弱性は、TKEYリソースレコード(RR)の取り扱いの不具合が原因で、TKEY RRに対する特別に作成された問い合わせにより、namedが異常終了を起こす障害が発生するというもの。これにより、DNSサービスの停止が発生する可能性がある。また、攻撃はリモートからも行える。JPRSでは解決策として、本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.10.2-P3/9.9.7-P2)への更新、あるいは各ディストリビューションベンダからリリースされる更新の適用を、速やかに実施することを挙げている。ただし、ISCでは9.8以前の系列のBIND 9のサポートを終了している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

    コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

  5. ゼネラルで使用していた端末から情報流出の可能性

    ゼネラルで使用していた端末から情報流出の可能性

ランキングをもっと見る
PageTop