やり取り型の標的型メール攻撃をリアルタイムに検知する技術を開発(富士通、富士通研究所) | ScanNetSecurity
2024.04.18(木)

やり取り型の標的型メール攻撃をリアルタイムに検知する技術を開発(富士通、富士通研究所)

富士通と富士通研究所は、やり取り型の標的型メール攻撃をリアルタイムに検知する技術を開発したと発表した。

製品・サービス・業界動向 新製品・新サービス
やり取り型の標的型メール攻撃の検知例
やり取り型の標的型メール攻撃の検知例 全 2 枚 拡大写真
富士通株式会社と株式会社富士通研究所は1月21日、やり取り型の標的型メール攻撃をリアルタイムに検知する技術を開発したと発表した。これは近年、攻撃者が標的に対して業務に関連した要件を装って巧みにメールをやり取りし、相手を信用させてから攻撃を仕掛けてくるという、高度化した標的型メール攻撃が増えていることを受けたもの。標的となった人物が不審な動きに気付くことは困難になっている。

今回、両社が開発した技術は、利用者の普段のメール送受信とその前後のWebサイトへのアクセスなど一連の操作履歴を関連付けた上で学習し、それと異なる不審な動作を「やり取り型の標的型メール攻撃」としてリアルタイムに検知するというもので、業界初のものとなる。本技術は、「メール受信を起点とする利用者の複数の操作履歴を関連づける技術」と「組合せ判断によるリアルタイム異常検知技術」の2つの技術から構成される。今後は、検知可能となる標的型メール攻撃の範囲を広げ、検知精度をさらに向上させ、サイバー攻撃対策や情報漏洩対策として、2016年度の実用化を目指すとしている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  2. 「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

    「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

  3. 転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

    転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

  4. マリンネットサイトに SQL インジェクション攻撃、メールアドレス流出

    マリンネットサイトに SQL インジェクション攻撃、メールアドレス流出

  5. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  6. プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

    プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

  7. Windows DNS の脆弱性情報が公開

    Windows DNS の脆弱性情報が公開

  8. 委託事業者が回収処理した国民健康保険証、拾得物として警察署に届く

    委託事業者が回収処理した国民健康保険証、拾得物として警察署に届く

  9. 警察庁、サイバー事案通報の統一窓口を設置

    警察庁、サイバー事案通報の統一窓口を設置

  10. バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

    バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

ランキングをもっと見る