警察庁が上半期レポート、「Apache Struts 2」「PLC」「IP電話」へのアクセス目立つ(警察庁) | ScanNetSecurity
2025.10.29(水)

警察庁が上半期レポート、「Apache Struts 2」「PLC」「IP電話」へのアクセス目立つ(警察庁)

警察庁は、@policeにおいて2016年上半期(1月~6月)の「インターネット観測結果等」を発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
Apache Struts 2 の脆弱性を標的とするアクセスの観測状況(4/20~6/30)
Apache Struts 2 の脆弱性を標的とするアクセスの観測状況(4/20~6/30) 全 4 枚 拡大写真
警察庁は9月15日、@policeにおいて2016年上半期(1月~6月)の「インターネット観測結果等」を発表した。上半期のトピックとして、「Apache Struts 2 の脆弱性を標的としたアクセスの観測」「産業制御システムで使用される通信プロトコルに対するアクセスの観測」「IP電話に対する探索行為の増加」の3つを挙げ、それぞれの詳細と対策方法を公開している。

「Apache Struts 2」は、4月21日に開発元であるThe Apache Software Foundationから深刻な脆弱性(S2-032、CVE-2016-3081)が公開され、4月26日以降に同庁は国外のWebサイトに複数の攻撃ツールが公表されたことを確認している。これらの攻撃ツールの中には、専門的な知識がなくてもマウス操作のみで容易に攻撃が可能と思われるものもあったという。4月27日にはこの脆弱性を標的とするアクセスを観測し、注意喚起を発表している。

また4月中旬から、産業制御システムで使用されるPLCへのアクセスの増加を観測した。これは特定の2社のメーカー製PLCを狙ったもので、多くは検索サービスを提供する組織からのものであったが、4月中旬以降は別の複数の発信元からインターネット上のさまざまなサービスを対象に、複数のポートに対して探索が行われていた。IP電話においては、管理用インタフェースへのログイン試行や、SIPサーバ、H.323 プロトコルで使用されるポートを対象とした探索行為を観測している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 野村證券の委託先企業が利用するクラウドサービスに不正アクセス

    野村證券の委託先企業が利用するクラウドサービスに不正アクセス

  2. 関与していた元社員とは未だ連絡取れず ~ 京都市内で保険申込書写し 計 632 枚拾得

    関与していた元社員とは未だ連絡取れず ~ 京都市内で保険申込書写し 計 632 枚拾得

  3. 野村総合研究所と NRIフィナンシャル・グラフィックスの再委託先が使用する入力補助ツール「Jijilla」に身代金要求を伴う不正アクセス

    野村総合研究所と NRIフィナンシャル・グラフィックスの再委託先が使用する入力補助ツール「Jijilla」に身代金要求を伴う不正アクセス

  4. SMBC日興証券 即時入金サービス当面停止 フィッシング詐欺等による不正アクセス被害拡大防止

    SMBC日興証券 即時入金サービス当面停止 フィッシング詐欺等による不正アクセス被害拡大防止

  5. 大量に営業機密等を不正取得 ~ 不正競争防止法違反容疑でエレコム元従業員を刑事告訴

    大量に営業機密等を不正取得 ~ 不正競争防止法違反容疑でエレコム元従業員を刑事告訴

ランキングをもっと見る
PageTop