BIND 9.xに、パケットひとつでDNSサービスが停止する脆弱性(JPRS)
JPRSは、BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について注意喚起を発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
この脆弱性(CVE-2016-2776)は、DNS応答を作成する処理に不具合があり、特定の問い合わせに対応する応答メッセージをパケットに構築する際、namedが異常終了を起こす障害が発生する。ISCでは、外部から該当する問い合わせパケットをひとつ送りつけるだけで、namedを異常終了させられることなどから、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価している。
JPRSでは解決策として、本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.10.4-P3/9.9.9-P3)への更新、あるいは各ディストリビューションベンダからリリースされる更新を適用することを挙げている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》