「CalAmp LMU 3030 シリーズ」に、CANバスに攻撃を受ける脆弱性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、車両管理のためのテレマティクス情報を提供する OBD-II デバイス「CalAmp LMU-3030デバイス」を含む構成で販売されているシステムに、SMSインタフェースにパスワードを設定していない例が複数発見されたと「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
「CalAmp LMU 3030 シリーズ」に、SMSインタフェースにパスワードを設定していない例(CVE-2017-3217)が複数発見された。この問題が悪用されると、車両のGPS座標、車の向き、速度、メンテナンス情報などにアクセスされる可能性がある。また、古いバージョンのファームウェアがリモートの第三者によって悪意のあるコードを含むファームウェアに書き換えられ、CANバスに対する攻撃が行われる可能性がある。
JVNでは、SMSインタフェースにパスワードを設定して保護する、もしくはSMSインタフェースを無効化するよう呼びかけている。また、ファームウェアのバージョンが古い場合には、最新版にアップデートするよう呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》