金融機関を対象としたフィシングが大幅減、SNSが新たな対象として台頭(フィッシング対策協議会) | ScanNetSecurity
2024.05.12(日)

金融機関を対象としたフィシングが大幅減、SNSが新たな対象として台頭(フィッシング対策協議会)

フィッシング対策協議会は、「フィッシングレポート 2017 ~ 普及が進むユーザ認証の新しい潮流 ~」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
フィッシング情報の届出件数
フィッシング情報の届出件数 全 3 枚 拡大写真
フィッシング対策協議会は6月15日、「フィッシングレポート 2017 ~ 普及が進むユーザ認証の新しい潮流 ~」を公開した。このレポートは、同協議会のガイドライン策定ワーキンググループにおいて、フィッシングの被害状況、フィッシングの攻撃技術・手法などをとりまとめたもの。

レポートによると、2015年から高水準で推移していた国内金融機関を対象としたフィッシングが春頃から急速に減少した一方で、LINEなどのSNSを対象よした攻撃が台頭した。この傾向を受け、同協議会へのフィッシング情報の届出件数も2015年の11,408件から2016年は10,759件と、やや減少している。ただし、フィッシングサイトの件数は1.3倍に増加、ブランド名を悪用された企業の延べ件数も2015年の164件から2016年は261件と大幅に増加している。

また、この1年の傾向として、BEC(Business E-mail Compromise:ビジネスメール詐欺、ホエーリングとも呼ばれる)、クレジットカード情報を狙うフィッシングの増加、国内の大学を狙ったフィッシングを取り上げている。さらに、新しい攻撃手法・対策の動向として、ユーザ認証システム「SP 800-63」および「IDフェデレーション」を挙げている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

    デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

  3. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  4. テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

    テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

  5. 豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

    豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

  6. 北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

    北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

  7. サイバーセキュリティ人材、女性の平均給与は男性と約80万円差 ~ ISC2 調査

    サイバーセキュリティ人材、女性の平均給与は男性と約80万円差 ~ ISC2 調査

  8. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

  9. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

    Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  10. 2000~2024年のサイバー史「JNSAセキュリティ年表」公開

    2000~2024年のサイバー史「JNSAセキュリティ年表」公開

ランキングをもっと見る