AWS 設定ミスでウォールストリートジャーナル購読者情報他 220 万件流出(The Register)
これはまさに個人情報の宝庫であり、「全世界にわたる金融業界の重要人物が網羅」された、実際のリスク管理上もコンプライアンス上も問題がある、始末に悪い顧客情報の流出事件となった。
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そして個人情報が流出したことを、UpGuard 社のクリス・ヴィッキーがこの記事で明るみに出している。
この情報流失の経緯は、ありがちで単純明快なものだ。担当者の誰かが、「関係者にのみ公開」(semi-public access) に設定されているクラウド上のレポジトリー (収納場所) にデータベースを誤って置いたため、「本来保護されるべき、数百万名に上る同社顧客の個人情報ならびに経済的状況」が人目にさらされたのだ。
この記事によれば、「ダウ・ジョーンズは顧客220万名分が影響を受けたことを認めたが、アップガード社の推計によれば、流出したアカウントの数は400万近くに上る」という。
このレポジトリーはAWSのS3バケットの一部だが、その個人情報保護の設定が間違っていた。担当者は認定ユーザーのみが利用できる設定をしたつもりだったのだろうが、ダウ・ジョーンズ社関連のアカウントの保有者だけではなく、すべてのAWS認定ユーザーへの公開になったことには気が付いていなかったようだ。
《The Register》
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