暗号通貨採掘 8500 % 増、サイバー犯罪者のゴールドラッシュ(シマンテック) | ScanNetSecurity
2025.12.05(金)

暗号通貨採掘 8500 % 増、サイバー犯罪者のゴールドラッシュ(シマンテック)

シマンテックは、「インターネットセキュリティ脅威レポート第 23号(ISTR: Internet Security Threat Report, Volume 23)」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
株式会社シマンテックは3月29日、「インターネットセキュリティ脅威レポート第 23号(ISTR: Internet Security Threat Report, Volume 23)」を公開した。レポートでは、「クリプトジャッキング攻撃」「標的型攻撃」「埋め込み型のマルウェア」「モバイルマルウェア」「ランサムウェア」について、それぞれ詳細に解説している。

2017年は、価格変動が大きい暗号通貨市場で利益を得るために、サイバー犯罪者によるクリプトジャッキングのゴールドラッシュが発生した。2017年にエンドポイントのコンピュータで検出されたコイン採掘者の数は8,500%も増加している。数行のコードで必要な操作を行うことができるので、サイバー犯罪者は一般ユーザや企業から盗用した処理能力やクラウドCPUパワーを利用して暗号通貨を採掘している。また、IoTデバイスも格好の標的となっており、2017年にはIoT攻撃全体で600%の増加を確認している。

標的型攻撃を行うグループは増加しているが、標的型攻撃の71%は古典的トリックのようなスピアフィッシングを使用しており、ゼロデイ攻撃を行うグループは27%に低下している。また、標的型攻撃グループが使うマルウェアの10%超がデータ破壊を目的としていることも明らかになっている。

レポートではこのほか、マルウェアをソフトウェアサプライチェーンに仕込む攻撃者が200%増加していること、昨年、シマンテックがブロックした悪意あるモバイルアプリは、1日平均2万4,000件にのぼったこと、2017年に市場が調整され、ランサムウェアの平均価格が522ドルに低下したことなどを解説している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

    FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

  2. 191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

    191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

  3. 病院業務へ影響なし ~ 順天堂大学にランサムウェア攻撃、女性スポーツ研究センター独自運用 NAS が被害に

    病院業務へ影響なし ~ 順天堂大学にランサムウェア攻撃、女性スポーツ研究センター独自運用 NAS が被害に

  4. 脅迫文がサーバに保存 ~ 東海大学委託先 東海ソフト開発にランサムウェア攻撃

    脅迫文がサーバに保存 ~ 東海大学委託先 東海ソフト開発にランサムウェア攻撃

  5. 広島工業大学にサイバー攻撃、学生 教職員の個人情報漏えいの可能性

    広島工業大学にサイバー攻撃、学生 教職員の個人情報漏えいの可能性

ランキングをもっと見る
PageTop