機密情報のパブリッククラウド保存、日本では二極化(マカフィー) | ScanNetSecurity
2024.04.18(木)

機密情報のパブリッククラウド保存、日本では二極化(マカフィー)

マカフィーは、米McAfeeによるクラウドのセキュリティに関する年次レポート「Navigating a Cloudy Sky: Practical Guidance and the State of Cloud Security」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
マカフィー株式会社は5月15日、米McAfeeによるクラウドのセキュリティに関する年次レポート「Navigating a Cloudy Sky: Practical Guidance and the State of Cloud Security」(クラウド活用の手引き: クラウド セキュリティの実践的ガイダンスと現状)を発表した。

レポートによると、回答者の97%が何らかのクラウドサービスを組織で利用すると同時に、可視性や制御関連の課題に対策を講じていた。クラウドのハイブリッド(プライベートとパブリックの共用)利用も59%が取り入れるなど、普及が拡大している。その導入率は企業規模に応じて増加しており、従業員数1,000人以下の企業では54%、従業員数5,000人以上の大企業では65%であった。一方で、クラウドファースト戦略を掲げる企業の割合は、昨年の82%から65%に減少している。

パブリッククラウドに組織の機密データを「一切保存していない」と回答した企業はわずか16%であり、取り扱いに注意すべきあらゆる種類の情報がクラウドに保存されていることが判明した。日本では、「一切保存していない」と回答したのは24%で、調査に参加した11カ国の中では2番目に多かった。しかし一方で、「全てを保存している」と回答した日本の企業は29%と4番目に多く、日本では積極的にパブリッククラウドの活用を進める企業と、活用に消極的な企業との2極化が見られた。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  2. 「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

    「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

  3. 転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

    転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

  4. プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

    プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

  5. マリンネットサイトに SQL インジェクション攻撃、メールアドレス流出

    マリンネットサイトに SQL インジェクション攻撃、メールアドレス流出

  6. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  7. Windows DNS の脆弱性情報が公開

    Windows DNS の脆弱性情報が公開

  8. バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

    バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

  9. 委託事業者が回収処理した国民健康保険証、拾得物として警察署に届く

    委託事業者が回収処理した国民健康保険証、拾得物として警察署に届く

  10. 警察庁、サイバー事案通報の統一窓口を設置

    警察庁、サイバー事案通報の統一窓口を設置

ランキングをもっと見る