Marvell製「AvastarワイヤレスSoC」にコード実行などの脆弱性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、Marvellが提供する「AvastarワイヤレスSoC」に複数の脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
影響を受けるシステムは次の通り。
・Avastar 88W8787
・Avastar 88W8797
・Avastar 88W8801
・Avastar 88W8897
複数の脆弱性のひとつであるメモリブロックプールのオーバーフロー(CVE-2019-6496)は、Wi-Fiネットワークのスキャン中にオーバーフロー状態が発生し、特定のメモリブロックプールのデータが上書きされる。多くの機器は自動でバックグラウンドでのネットワークスキャンを実行するため、標的となる機器が無線ネットワークに接続されているか否かに関わらず、またユーザ操作を必要とすることなく同脆弱性を悪用される可能性がある。
Marvellはユーザに対し、本件のサポートについて販売代理店に連絡を取るよう勧めている。またMicrosoftは、Windows 10 Creators Update version 1703 およびそれ以降を搭載したSurface Pro 3向けのアップデートを公開している。JVNでは、物理的なアクセスを制限する、Wi-Fi 機能を無効化するといったワークアラウンドの実施を検討するよう呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》