複数のCDNに、サイト閲覧者に攻撃が行われる脆弱性(JVN) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

複数のCDNに、サイト閲覧者に攻撃が行われる脆弱性(JVN)

IPAおよびJPCERT/CCは、複数のCDNプロバイダが、HTTPキャッシュポイズニングの影響を受ける問題が存在すると「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月15日、複数のCDN(コンテンツデリバリネットワーク)プロバイダが、HTTPキャッシュポイズニングの影響を受ける問題が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.2。

CDNにホストされているWebコンテンツには、オリジンWebサーバやHTTPキャッシングソフトウェアがHTTPヘッダの無害化処理を行わなかった場合、悪意のある攻撃者によって、細工されたHTTPヘッダを含むHTTPリクエストを送信されると、悪意のあるコンテンツをレスポンスに含めてしまう。一度悪意のあるコンテンツが返されると、HTTPキャッシングソフトウェアによってコンテンツがキャッシュされ、そのキャッシュが削除されるか期限切れとなるまで、Webサイトの閲覧者に提供し続けることとなり、閲覧者の環境で意図しないスクリプトを実行させる等の攻撃が可能となる。

JVNでは、CDNの提供者に対し、次の処理を行うよう呼びかけている。
1:オリジンWebサーバへリクエストを送信する前に、適切なRFCに基づいたHTTPヘッダの検証・無害化処理を行う
2:X-Forwarded-Hostのような、CDNによって生成・確認されると捉えられている一部のヘッダがクライアントから送信されてきた場合は、コンテンツの無害化処理を施してからヘッダ情報を編集する

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

    富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

  2. ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

    ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

  3. プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

    プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

  4. 日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

    日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

  5. 総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

    総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

  6. 時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

    時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

  7. 脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術

    脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術PR

  8. 早稲田スポーツ新聞会のホームページがウイルス感染、意図せずファイルがダウンロードされる被害

    早稲田スポーツ新聞会のホームページがウイルス感染、意図せずファイルがダウンロードされる被害

  9. Meta 社へ申請するも復旧困難と判断、乗っ取り被害の「池袋エリアプラットフォーム」の Facebook ページ削除

    Meta 社へ申請するも復旧困難と判断、乗っ取り被害の「池袋エリアプラットフォーム」の Facebook ページ削除

  10. Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

    Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

ランキングをもっと見る