TRR機能実装のDDR4メモリシステムに情報漏えいなどの脆弱性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、TRR機能を実装しているDDR4メモリシステムに対しRowhammer攻撃が可能であるとする研究結果が公開されていると「JVN」で発表した。
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セキュリティホール・脆弱性
TRR機能を実装しているDDR4メモリシステムには、Rowhammer攻撃が可能になる脆弱性(CVE-2020-10255)が存在する。そもそもTRR機能はRowhammer攻撃の対策機能であるが、TRRに複数の実装形態が存在することや、それらに応じてメモリアクセスパターンを工夫することで、Rowhammer攻撃が有効になることが検証により明らかになったという。
この脆弱性が悪用されると、Rowhammer攻撃を受ける可能性がある。具体的な影響は記載されていないが、Rowhammer攻撃では多くの場合、メモリの内容を参照されたり、メモリの内容を書き換えられたりする。現在のところ対策方法は公開されておらず、JVNでも対策方法を示していない。
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