複数のIoT機器などを標的とするアクセスが増加(警察庁) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

複数のIoT機器などを標的とするアクセスが増加(警察庁)

警察庁は、「複数の IoT 機器等の脆弱性を悪用したアクセスの観測等について」とする注意喚起を「@police」において公開した。

脆弱性と脅威 脅威動向
米国製 IP 電話交換機の脆弱性を悪用したアクセス件数の推移(R2.3.29~R2.4.23)
米国製 IP 電話交換機の脆弱性を悪用したアクセス件数の推移(R2.3.29~R2.4.23) 全 2 枚 拡大写真
警察庁は4月28日、「複数の IoT 機器等の脆弱性を悪用したアクセスの観測等について」とする注意喚起を「@police」において公開した。同庁のインターネット定点観測システムでは、複数の IoT 機器等の脆弱性を標的とするアクセスを観測しているという。

3月30日からは、米国製のIP電話交換機に存在するSQLインジェクションの脆弱性を悪用しようとするアクセスの増加を確認している。脆弱性は3月23日にPoC(脆弱性を利用した攻撃が可能であることを示すための検証用プログラム)が公開されている。

3月31日からは、台湾製のルータに存在するコマンドインジェクションの脆弱性を悪用しようとするアクセスの増加を確認している。脆弱性は3月30日にPoCが公開されている。これらの観測でダウンロードされるプログラムは IoT 機器に感染するバックドアと考えられるものであった。

3月27日にはインド製のGPONルータのリモートコード実行の脆弱性、台湾製NASに対するリモートコード実行に関する脆弱性を狙ったアクセスも観測しており、注意を呼びかけている。

同庁ではこのほか、「Microsoft SMBv3 の脆弱性(CVE-2020-0796)に関するアクセスの観測」も合わせて発表している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  2. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  3. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

  4. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  5. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

ランキングをもっと見る
PageTop