構成管理ツール「SaltStack Salt」に複数の脆弱性(JPCERT/CC) | ScanNetSecurity
2024.03.30(土)

構成管理ツール「SaltStack Salt」に複数の脆弱性(JPCERT/CC)

JPCERT/CCは、「SaltStack Salt の複数の脆弱性 (CVE-2020-11651, CVE-2020-11652) に関する注意喚起」を発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月7日、「SaltStack Salt の複数の脆弱性 (CVE-2020-11651, CVE-2020-11652) に関する注意喚起」を発表した。「Salt」は、SaltStackが提供する構成管理ツール。Saltには複数の脆弱性があり、JPCERT/CCではこのうち2つの脆弱性について、実証したとするコードや、悪用したとされる情報を確認している。

対象となる製品およびバージョンは次の通り。

・Salt versions 2019.2.3 およびそれ以前
・Salt versions 3000.1 およびそれ以前

なお、すでにサポートが終了している SaltStack Salt 2015.8 系、2016.3 系、2016.11 系、2017.7 系、2018.3 系のバージョンも本脆弱性の影響を受ける。

これらのバージョンの製品には、悪用されるとリモートから認証不要でマスターサーバ上のユーザトークンが窃取されたり、管理対象サーバ上で任意のコマンドを実行されたりするなどの影響を受ける可能性のある脆弱性が存在する。JPCERT/CCの定点観測システム「TSUBAME」では、マスターサーバが使用するポート (4505/TCP宛や、4506/TCP宛) へのスキャンを確認している。

SaltStackからは、脆弱性を修正したバージョンのSaltが公開されているため、十分なテストを実施の上、修正済みのバージョンの適用を検討するよう呼びかけている。また、すでにサポートが終了しているバージョンを使用している場合は、サポート対象のバージョンへのアップデートを強く推奨している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

    富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

  2. ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

    ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

  3. プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

    プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

  4. 日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

    日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

  5. 総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

    総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

  6. 脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術

    脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術PR

  7. 時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

    時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

  8. 早稲田スポーツ新聞会のホームページがウイルス感染、意図せずファイルがダウンロードされる被害

    早稲田スポーツ新聞会のホームページがウイルス感染、意図せずファイルがダウンロードされる被害

  9. Meta 社へ申請するも復旧困難と判断、乗っ取り被害の「池袋エリアプラットフォーム」の Facebook ページ削除

    Meta 社へ申請するも復旧困難と判断、乗っ取り被害の「池袋エリアプラットフォーム」の Facebook ページ削除

  10. Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

    Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

ランキングをもっと見る