三菱電機製「MELSEC iQ-Rシリーズ」にリソース枯渇の脆弱性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、三菱電機が提供する MELSEC iQ-R シリーズのユニットにリソース枯渇の脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
脆弱性の影響を受けるのは、MELSEC iQ-R シリーズのユニットのうち、次の製品形名とファームウェアバージョンのもの。
・R04/08/16/32/120CPU、R04/08/16/32/120ENCPU ファームウェアバージョン "39" およびそれ以前
・R00/01/02CPU ファームウェアバージョン "7" およびそれ以前
・R08/16/32/120SFCPU ファームウェアバージョン "20 " およびそれ以前
・R08/16/32/120PCPU 全バージョン
・R08/16/32/120PSFCPU 全バージョン
・RJ71EN71 全バージョン
これらのバージョンには、リソース枯渇の脆弱性(CVE-2020-13238)が存在する。この脆弱性が悪用されると、遠隔の第三者から大量の不正なパケットを短時間に受信すると、Ethernet ポートの通信がサービス運用妨害 (DoS) 状態となる可能性があり、復旧にはリセットは必要になる。JVNでは、開発者が提供する情報をもとにアップデートするよう呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》