世界各国企業のDX成熟度のベンチマーク実施
デル・テクノロジーズ株式会社は10月19日、「Digital Transformation Index」の最新結果から、企業がデジタルトランスフォーメーションプログラムをさらに加速させ、数年要したことも数ヶ月で実行できるレベルに達する勢いにあると発表した。
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同社の「Digital Transformation Index」は、世界各国の企業のデジタルトランスフォーメーションの状態とパフォーマンスを表すグローバル ベンチマーク(世界指標)を提供する調査レポートで、世界18カ国の大規模・中規模企業のビジネス リーダー4,300人を対象に実施した。
今回の調査結果によると、2016年と2018年の調査以来、デジタルの観点で最も成熟している企業を意味する「デジタル リーダー(Digital Leaders)」の数値が初めて増加、「デジタル リーダー」に次いで、成熟度が高い「デジタル導入企業(Digital Adopters)」も2018年の23%から16%増加し39%となっている。
また、今回の調査では、デジタルの成熟度が最も低い「デジタル後進企業(Digital Laggards)」が6%と若干の減少を示し、成熟度が下から2番目の「デジタル フォロワー(Digital Followers)」は17%の減少となっている。これらの企業は「デジタル導入企業」および「デジタル評価企業(Digital Evaluators)」にステップアップし両グループとも前回調査から増加している。
なお、今回の調査では94%の企業が課題に直面しており、デジタルトランスフォーメーションの成功における阻害要因のトップ3として次を挙げている。
1.データ プライバシーおよびサイバー セキュリティーに関する不安(2016年の第5位から上昇)
2.予算およびリソース不足(2016年は第1位、2018年は第2位)
3.データからインサイトを引き出すことができない/データのオーバーロード(2016年から8ランク上昇)
本調査では89%という大多数の企業が不測の事態に対応できる、より俊敏性と拡張性に優れたITインフラストラクチャーの必要性を認識しており、今後1~3年間の上位IT投資対象として以下を挙げている。
1.サイバーセキュリティー
2.データ管理ツール
3.5Gインフラストラクチャー
4.プライバシーソフトウェア
5.マルチクラウド環境
《高橋 潤哉( Junya Takahashi )》
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