Apache Tomcat の脆弱性に対するアップデート公開
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月2日、Apache Tomcat の脆弱性に対するアップデート公開について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
・CVE-2021-25329 および CVE-2021-25122
Apache Tomcat 10.0.0-M1 から 10.0.0 まで
Apache Tomcat 9.0.0.M1 から 9.0.41 まで
Apache Tomcat 8.5.0 から 8.5.61 まで
・CVE-2021-25329 のみ
Apache Tomcat 7.0.0 から 7.0.107 まで
JVNによると、The Apache Software Foundation からApache Tomcat の信頼できないデータのデシリアライズ(CVE-2021-25329)の脆弱性とh2c 接続リクエストに対するレスポンス生成の不備(CVE-2021-25122)の脆弱性に対するアップデートが公開された。
想定される影響としては、デシリアライズ対象データの検証が適切に行われていないことに起因して、遠隔の第三者により任意のバイトコードを実行される(CVE-2021-25329)、新たな h2c 接続リクエスト応答時に、当該製品がリクエストのヘッダーおよびペイロードの一部を複製することに起因して、遠隔の第三者に、他のユーザのリクエストに対する結果を参照される(CVE-2021-25122)可能性がある。
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新バージョンにアップデートするよう注意を呼びかけている。
《ScanNetSecurity》
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