送信元アドレス誤設定しメールマガジン配信、情報漏えいもメール内容の誤りもなし | ScanNetSecurity
2025.12.09(火)

送信元アドレス誤設定しメールマガジン配信、情報漏えいもメール内容の誤りもなし

株式会社東急ホテルズは3月4日、関係者へのテスト用として設定したメールが誤って顧客に配信されたことが判明したと発表した。

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい
トップページ
トップページ 全 5 枚 拡大写真
株式会社東急ホテルズは3月4日、関係者へのテスト用として設定したメールが誤って顧客に配信されたことが判明したと発表した。

これは3月3日午後8時30分頃に配信したメールマガジン「【予約期間限定】ひなまつりタイムセール」において、同社が関係者向けメール配信設定を誤って本番用のメール配信設定にして配信したことが原因。

同社では当該メールの差出人(送信元)について、下記の通り訂正している。

【誤】→テスト用メールアドレス:伊藤新之介(s-ito@yagocoro.co)
【正】→本番用メールアドレス:東急ホテルズお宝箱(otakara@tokyuhotels.co.jp)

同社によると、メールマガジンの配信元アドレスである伊藤新之介(s-ito@yagocoro.co)は、業務委託契約をしている株式会社パックリムマーケティンググループのメール制作担当で、当該メールアドレスは本来、テストメールで使用するアドレスである。なお、送信元アドレスのドメインを保有する株式会社YAGOCOROのCEOと同一名となっている。

3月3日に配信されたメールマガジンは、同社のメールマガジン配信システムから東急ホテルズ コンフォートメンバーズの会員へ配信しているため顧客情報の流出はなく、配信内容(ひなまつりタイムセール)についても誤りはない。

同社では今後、メールマガジン配信について、配信システムの運用フローを確認し、配信前のテストメールについても業務委託契約先の株式会社パックリムマーケティンググループと協議の上で、再度確認を徹底し、チェック体制の強化を行い再発防止に努めるとのこと。

今回の誤送信について、送信元アドレスが通常と異なる以外、特に実害はないものの、利用者側の違和感にきちんと応え、誤送信の理由や送信元アドレスの詳細、再発防止策を公表し、ホテルチェーンらしい顧客対応を行ったことは、不安を解消し信頼感を醸成する効果があるだろう。

《ScanNetSecurity》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

    ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

  2. 病院委託業者職員が受診者の氏名 性別 年齢ほかを SNS 投稿

    病院委託業者職員が受診者の氏名 性別 年齢ほかを SNS 投稿

  3. セキュリティイベントのヘルパーリスト、女性不在で炎上

    セキュリティイベントのヘルパーリスト、女性不在で炎上

  4. 委託先が管理する Web サイトへのブルートフォース攻撃が起点に ~ ひびしんキャピタルのホームページへの不正アクセス

    委託先が管理する Web サイトへのブルートフォース攻撃が起点に ~ ひびしんキャピタルのホームページへの不正アクセス

  5. 脅迫文がサーバに保存 ~ 東海大学委託先 東海ソフト開発にランサムウェア攻撃

    脅迫文がサーバに保存 ~ 東海大学委託先 東海ソフト開発にランサムウェア攻撃

ランキングをもっと見る
PageTop