COVID-19 後、家庭のプリンター印刷の半分が仕事がらみ ~ IDC調べ
IDC Japan 株式会社は8月6日、世界のページボリューム予測を発表した。
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「IDC’s Page Volume Program」は、世界全体のオフィス・ホーム用プリント機器のインストールベース(台数)と、これらの機器からのページボリュームを計測するサービスで、Product(レーザー、インクジェット)、Product Detail(カラー、モノクロ)、Product Category(複合機(multifunction peripheral - MFP)、プリンタ(printer)、デジタルコピア(single function digital copier - SF DC))、デバイスフォーマット(A2/A3、A4)、スピードセグメント、サプライタイプ(OEM、non-OEM)といったセグメント別の分析データを提供している。世界7地域をカバーし、国別や特定地域別にデータを構成することも可能で、基本データセットの分析支援のために、定性分析やキートレンド分析を加えたレポートが併せて提供されている。
同レポートによると、世界全体のオフィス・ホーム用プリント機器の全ページボリュームは2019年までの数年間はゆるやかな減少に留まっていたが、2020年は前年比で約マイナス14%となり、COVID-19パンデミック及び在宅勤務急増の影響で大幅な減少となった。
COVID-19による急速な変化はレーザー機器とインクジェット機器との出力比率にも影響し、世界各地で行われたロックダウン及び在宅勤務の増加は、主にオフィスに設置されているレーザー複合機やレーザープリンタからのページボリュームは、特に出力量の多いA3レーザー機器へのマイナス影響が大きく、2020年のレーザー機器全体のページボリュームは、前年比約マイナス16%と劇的に減少した。
一方でインクジェット機器からのページボリュームは前年比4%のプラスとなり、以前から家庭で個人向けプリントに使われていたインクジェット機器を、仕事や学校関係のプリントに使い始めた人が多かったためであると推測している。
IDCでは2021年に、COVID-19が与えた影響を把握するため、在宅勤務を始めた全世界の正社員4,700名を対象に大規模なエンドユーザー調査を実施したところ、在宅勤務中のエンドユーザーが家庭でプリントしたページのうち、半分程度が仕事関連であったことが判明した。
《ScanNetSecurity》
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